JN取材リポート[2]要約も発表も英語(市立札幌新川高)

 

取材REPORT ◇ 市立札幌新川高等学校(札幌市北区)

 札幌市立札幌新川高で12月に行われた「コミュニケーション英語」の授業をのぞいてみました。(取材、撮影=北海道支社)

ジャパン・ニューズの記事の要約を英語で発表する生徒(12月14日、札幌新川高で)

 

記事を選ぶ

 斎藤菜奈子教諭(45)は、担当する1年6組で、生徒がジャパン・ニューズから興味のある記事を選び、自分の力で読んで、内容の要約や感想をA3判の紙に英語でまとめて発表する授業を行いました。記事には高1までに習わない単語も多い。辞書と読解力を駆使して未知の英文に挑む骨太な取り組みです。
 英字紙を読むことは、多くの生徒にとって初めて。1人に1部ずつ配りながら、斎藤教諭が授業の趣旨を伝えると、生徒の間からは「えー」「それは無理です」などと戸惑いの声が上がりました。

 だが、新聞をよく見ると、記事以外に写真やイラストなどが多用され、ビジュアルなつくりになっています。記事も、生徒たちに身近な日本のできごとから米大統領選まで、日本語の新聞にも載っていて生徒たちがよく知っているものが多い。「意外と読めそうだね」。5分もすると、生徒からそんな声が聞こえてきました。要約の発表を1週間後に設定すると、生徒たちは、知らない単語やフレーズの意味を教え合いながら、記事の読解に熱心に取り組みました。

 

英語で1分間発表

 発表会当日。班内発表の後、代表者8人が黒板に要約を貼り、英語で約1分間の発表を行いました。「great」などの形容詞を強調して発音したり、身ぶりを交えたりと、それぞれが工夫を凝らした発表が終わるたびに、大きな拍手が起きました

 「宮城県で9本足のタコが見つかった」という記事について発表した五十嵐寛菜(かんな)さん(16)は「タコの写真が目を引いた。内容が面白く、知らない単語を調べるのも苦にならなかった」と振り返りました。

 斎藤教諭は「大学英文科レベルの表現が使われる英字紙を読み通すことは、生徒の自信につながる。教科書にない生の英語に触れられることも魅力だ」と話しました。

完成した要約のできばえを斎藤教諭(左から2人目)とともに眺める生徒たち

 

(2020年12月22日 15:00)
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