立教大学社会学部で、読売新聞東京本社の記者が文章の書き方を教える「メディア・ジャーナリズム実習基礎」の授業が本格化してきた。学生たちが書いた作文を同社の吉田清久編集委員が添削、講評。丁寧な指導は学生たちに好評だ。
当初は対面授業でスタートしたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、4月末から同時配信方式のオンライン授業に切り替わった。5月6日は、学生たちが「コロナ後の世界」をテーマに800字で書いた作文が講評の対象になった。吉田編集委員は事前に一人一人の文章に目を通し、誤字・脱字がないか、言葉の表現が適切かなどをチェック。添削した作文を画面に映しながら解説し、「読む相手が誰なのかを意識し、書き出す前に文章の構成を考えよう」「自分の考えを組み立てた『設計図』を作ろう」などとアドバイスした。
また、授業では、学生が新聞を読んで気になったニュースなどを発表してもらい、吉田編集委員がその背景について解説している。これまでに「中国のウイグル族弾圧」から「ジャニーズ事務所の所属タレント退所続出」まで幅広く取り上げた。吉田編集委員は「新聞を読むことで情報リテラシーが身についていく」と話している。