2026「えほん50」選定&第31回「日本絵本賞」最終候補絵本ノミネート
絵本の普及と振興、発展を目的に優れた作品を表彰する「第31回日本絵本賞」(全国学校図書館協議会主催、読売新聞社、中央公論新社特別協力)の最終候補30点(出版社1社につき1点)が決まりました。
昨年1年間に国内で出版され、全国学校図書館協議会の選定で合格した絵本834点を対象に、同会の絵本委員会が、優れた絵本50点を「えほん50」として選考。その中から厳選した30点を、作家、絵本研究家らによる最終選考の候補作としました。海外で出版後に国内で刊行された「翻訳絵本」は9点でした。
最終選考を前に、最終候補30点を紹介します(50音順、価格は税込み)。大賞、日本絵本賞、翻訳絵本賞は5月に発表される予定です。
第31回 日本絵本賞 最終候補30点
森洋子(作) 福音館書店、1,980円

広い大地を走る汽車に、ドードー、リョコウバトたちが乗っています。乗客たちは次々と下車していき......。絶滅動物を描いた創作絵本。
うえだまこと(作) あかね書房、2,200円

なにげない日々の大切さを、50音の柔らかな文章と美しい絵でつむぎました。だいじな人にも自分自身にも贈りたくなる1冊です。
堀川理万子(絵と文) 小峰書店、4,180円

子どもの頃、空襲、原爆、引き揚げ、疎開などを経験した方に取材。子どもたちの語りを通して戦争の理不尽とリアルを伝える絵本。
近藤えり、たてのひろし(作) 世界文化社、1,980円

広島県・大久野島。たくさんの人がかわいいうさぎに会いにきます。戦争の記憶と島の環境問題が交差する、過去と今をつなぐ物語。
おおなり修司(文)、飯野和好(絵) 絵本館、1,540円

誰かが困っている時、どこからともなくブルースにのって現れるブルースマン!彼らの活躍?に胸躍らせてページをめくってくれ!
最上一平(作)、ザ・キャビンカンパニー(絵) 文溪堂、1,760円

何度も失敗しながらも、ついに滝をのぼったイワナ。最初はばかにしていたガマは、そのひたむきさにいつしか憧れ、自らも......。
あまんきみこ(作)、鎌田暢子(絵) 文研出版、1,650円

あまんきみこ先生ご自身の体験をもとに、戦争によって引き裂かれた飼い犬との別れを描き、平和の尊さを伝える物語。
まるめはな(作)、丸尾靖子(絵・装丁) 童心社、1,980円

この白なあに? たんぽぽの綿毛に、入道雲、すすき野をわたる白鳥、雪の結晶......。真っ白なページに美しい景色が広がっています。
あべ弘士(作・絵) ひかりのくに、1,650円

雪降る晩にキツネがひとりで歩いていくとキツツキ、ユキウサギに出会い、雪の下から聞こえてきたのは......。雪の夜の森へ誘う美しい絵本。
三浦太郎(作) ブロンズ新社、1,540円

たいこどんどん、トランペットぷっぷー。愉快な音がどんどん連なり心弾むパレードに。思わず声に出したくなる、つみあげうた絵本。
埴沙萠(写真)、嶋田泰子(文) ポプラ社、2,200円

なぜたんぽぽは、畑や道路など、ひとのすぐそばで咲くのだろう? たんぽぽが咲き続けるための「作戦」を追った写真絵本。
tupera tupera(作・絵) アリス館、2,200円

ゼッコウチョウ、シャチョウなど、チョウを超える「超チョウ」84種がせいぞろい。本自体も、なんとチョウの形!
富安陽子(文)、五十嵐大介(絵) 講談社、1,870円

地球にうみおとされた月虫のたまご。そのようちゅうはどんどんおおきくなって......。奇跡のタッグが生んだ妖しくも甘美な変身譚(メタモルフォーゼ)!
少年アヤ(作)、阿部海太(絵) 岩崎書店、1,870円

「おんなのこですか? おとこのこですか?」。その時、選ぶことが楽しいことじゃなくなりました。LGBTQをテーマにした絵本。
前川貴行(写真・文) 新日本出版社、2,090円

アフリカ・コンゴ盆地の熱帯雨林だけに棲むボノボ。平和で穏やかな暮らしを望むらしい、謎のボノボを紹介する日本初の写真絵本。
武田美穂(作・絵) 理論社、1,760円

丸を描いて、線を引いたら、棒みたいな人が生まれた。自分が描いた人と会話しながら、絵の世界を広げていく、おえかきの絵本。
ミロコマチコ(作) 小学館、2,200円

月は満ち、欠け、潮は満ち、引く。いきものは生まれ、食べ、増え、減り、また生まれる。尊い自然そのものをダイナミックに描く。
出久根育(作) 偕成社、1,980円

目覚めたばかりの森に出かけた女の子。朝露に鳥の声がひびくみずみずしい朝の中で、密やかな夜の森のことを心に思い浮かべてみます。
愛甲恵子(文)、網代幸介(絵) BL出版、1,980円

ある村にアフマドというお調子者がいました。冗談で「勇士アフマド」と彫った斧を使うと、うわさは王様に届き......。
ボブ・サム(語り)、あずみ虫(絵)、谷川俊太郎(訳) あすなろ書房、2,200円

時を超えて語りつがれてきたアラスカ先住民族のワタリガラスの神話。谷川俊太郎、最後の翻訳絵本で壮大かつユーモラスなお話。
こやま峰子(文)、蟹江杏(絵) 汐文社、1,980円

たくさんの詩や絵本を手がけてきた作者が、はじめて詩を書いたときの物語。そのきっかけは、お母さんの意外な提案でした......。
クリスティ・マシソン(文)、アヌスカ・アレプス(絵)、ふしみみさを(訳) 光村教育図書、1,760円

嵐の夕方、あかりが消えて心細くなったコトリちゃん。そっとランタンにあかりをともすと......。やさしい繋がりに、心温まる絵本。
シャーロット・ゾロトウ(ぶん)、ジュリー・モースタッド(え)、クレセント・ドラゴンワゴン(あとがき)、 福本友美子(やく) 工学図書、1,980円

「わたしがおとなになったらね......」と、語りかける女の子。親子の愛情と思いやり、自立を詩情豊かに描いた美しい絵本。
ワファー・タルノーフスカ(作)、ヴァリ・ミンツィ(絵)、原田勝(訳) くもん出版、1,760円

レバノン内戦経験者である著者が、内戦下のシリアに実在した秘密図書館から着想を得た絵本。なぜ、人間には本が必要なのか。
キャット・イェイ(ぶん)、イザベル・アルスノー(え)、まつかわまゆみ(やく) 評論社、1,980円

不安や恐怖でいっぱいのとき、心の中をのぞいてみよう。きっと小さな光が見えるはず......。そんな励ましに満ちた絵本です。
バスチャン・コントレール(作)、真鍋真(訳) 岩波書店、2,200円

今からずっと昔、この地球に生きていた恐竜たちのくらしを、身近な乗りものや動物とくらべながら、いっしょに想像してみよう!
蔡皋(作・絵)、石田稔(訳) 徳間書店、2,420円

絵からぬけだした娘と夫婦になった若者。ところが、皇帝が娘のふしぎな力に目をつけて......。中国の民話にもとづく、豊かな昔話。
ジョオ(作)、かみやにじ(訳) ほるぷ出版、1,980円

部屋のすみにやってきたカラスの子。自分だけのおちつくすみっこに、すきなものを集めていきます。でも、なにかがたりない......。
トミー・ウンゲラー(さく)、アーサー・ビナード(やく) 好学社、2,420円

生き物がいなくなり荒れ果てた地球。人々は月に逃げ、一人残ったぼく。影にみちびかれ、危険をすりぬけながらどこへむかうのか。
マイケル・ローゼン(文)、ベンジャミン・フィリップス(絵)、横山和江(訳) 鈴木出版、2,200円

ナチスに対抗していた父親と息子は、捕らえられて収容所へ。脱出のためのトンネルを仲間と掘るが、完成間際に見つかってしまう。



