全国高校ビブリオバトル代表、大分と福島でも決定...11月25日
大分県内の中高生が本の魅力を紹介し合う「第8回中学校・第9回高校ビブリオバトル県大会」(県教育委員会など主催)が25日、大分市の県立図書館で開かれた。中学は竹田市立竹田中2年、佐藤咲良さん(14)、高校は県立中津北高2年、橋本花綾さん(16)がそれぞれ優勝し、決勝大会に出場する。(関屋洋平)
大分...橋本花綾さん、チャンプ本は「神様の裏の顔」
大分大会、高校の部を制した橋本さん
昨年の決勝大会に出場し、ゲスト特別賞に輝いた橋本さんはミステリー小説の「神様の裏の顔」(藤崎翔著、KADOKAWA)を紹介した。昨年の経験も踏まえ、複雑なあらすじを簡潔に分かりやすく伝えるよう工夫し、時間配分にも気を配った。
「プレッシャーを感じていたのでまた優勝できてすごく達成感がある」とほっとした表情をみせ、「自分にできない体験ができるのが読書の良さ。次は決勝大会で優勝を目指したい」と意気込んだ。
大分県大会、計66人が本の魅力紹介
中学大会に25人、高校大会に41人が出場し、予選と本選で競った。出場者は5分間で本を紹介し、その後、質疑応答を行う。すべての発表が終わった後、聴衆が一番読みたくなった本に投票し、「チャンプ本」を選ぶ。
中学の決勝大会(特別協力・龍谷大学)は来年3月24日に大津市の龍谷大学瀬田キャンパスで行われる。高校の決勝大会(特別協力・東京国際大学)は同1月28日に東京都豊島区の東京国際大学池袋キャンパスで開催される。
福島...松本望愛さん、チャンプ本は「バールの正しい使い方」
中高生がお薦めの本の魅力を紹介する書評合戦「第9回ビブリオバトル福島県大会」(県教育委員会主催、読売新聞社、活字文化推進会議後援)が25日、福島市のとうほう・みんなの文化センターで開かれた。高校生の部は県立四倉高3年の松本望愛(のあ)さん(18)、中学生の部は南会津町立田島中1年の細井みず保さん(12)が優勝し、決勝大会への出場が決まった。
福島県大会の高校生の部を制した松本さん
高校生の部では、地区大会を勝ち抜いた5人が、聴衆の前で本の魅力を身ぶり手ぶりを交えて語った。松本さんは、小学生の主人公が転校を繰り返す中で、様々な嘘(うそ)をつくクラスメートと出会う「バールの正しい使い方」(青本雪平著、徳間書店)を取り上げ「この本には現実の残酷さと優しさが詰まっています」と紹介。表彰式後、「登場人物になりきってセリフを紹介し、工夫した。まさか自分が選ばれるとは思っていなかった」と喜んだ。
高校の決勝大会は、来年1月28日に東京国際大学池袋キャンパス(東京都豊島区)で、中学は同3月24日に龍谷大学瀬田キャンパス(滋賀県大津市)でそれぞれ開催される。