3年ぶりに広島大会、県代表はノートルダム清心・岩本さん

 全国高校ビブリオバトル広島県大会(ひろしまビブリオ実行委員会主催)が13日、海田町の広島国際学院中学校・高校で開かれ、ノートルダム清心高1年の岩本瑠依さん(16)が優勝、来年1月に立命館大大阪いばらきキャンパス(大阪府茨木市)で開かれる全国大会(特別協力・立命館大学)への出場権を獲得しました。

 

 県大会には15人が出場し、各自が推薦する本の魅力を5分で紹介。聴衆が最も読みたくなった本に投票しました。普通のOLが政治家の演説まで任されるほどのスピーチライターへと変化していく姿を描いた小説「本日は、お日柄もよく」(原田マハ著)を取り上げた岩本さんは「突然ですが、人に最も影響を与えるものは何だと思いますか」という問いかけから始め、放送部仕込みのスピーチ力を駆使。アドリブも交えながら作品の魅力を語った後、実際に読みたくなった人に手を挙げてもらい、「この手の数。やっぱり人に最も影響を与えるのは言葉だと思いませんか」という一言で締めくくって説得力を持たせ、聴衆を引き込みました。

 

 閉会式では、広島大学の難波博孝教授が、出場したバトラーに一人ずつユーモアを交えながら感想を述べ、会場を沸かせました。

 

 県内の私立高校の司書や司書教諭らが実行委員会を結成し、短い準備期間で開催にこぎつけた3年ぶりの広島県大会。受付、誘導からバトルの運営まで、高校生ボランティアが汗を流してくれました。また、地元の書店・廣文館やプロ野球チームの広島東洋カープも協力、記念グッズなどを提供し、大会を盛り上げました。

(2022年11月16日 09:06)
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