全国高校ビブリオバトル代表、群馬で決定
「小説の小説」の魅力を語る石井さん(2日、前橋市で)
高校生がお薦めの本の魅力を語る「全国高校ビブリオバトル」の群馬県大会(群馬県教育委員会主催、県高校教育研究会図書館部会共催、読売新聞社など後援)が11月2日、前橋市日吉町の県立図書館で開かれ、県立前橋清陵高1年の石井菜穂さん(16)が優勝した。
石井菜穂さん、チャンプ本は「小説の小説」
大会には、群馬県内24校から24人が出場。身ぶり手ぶりを交え、本の魅力を5分間でアピールし、会場の質問に答えた。予選を勝ち抜いた4人が進んだ決勝では、観客約120人が最も読みたいと感じた本に投票した。
石井さんは「小説の小説」(似鳥鶏著、KADOKAWA)を紹介した。作品は表現方法の決まり事を逆手に取った短編集で、行間に読み仮名ではなく全く別の文章がつづられていたり、全文が文学作品から引用されていたりと型破りな構成になっている。石井さんは「仕掛けが盛りだくさんで、小説のあり方や表現そのものに挑戦している」と熱弁。優勝が決まると、「準備した成果を発揮できてうれしい」と笑顔を見せた。
石井さんは、来年1月26日に東京都千代田区の「よみうり大手町ホール」で開かれる全国大会に出場する。
(2024年11月11日 15:00)