全国高校ビブリオバトル代表、東京の2人決定
優勝した堀江将人さん(左)と準優勝の田中竣也さん(4日、文京区で)
高校生がお薦めの本を紹介し、聴衆の投票で最も読みたい作品を決める「高校生書評合戦(ビブリオバトル)東京都大会」(東京都教育委員会、文字・活字文化推進機構主催)が11月4日、文京区の都教職員研修センターで開かれた。
堀江将人さんと田中竣也さん、チャンプ本は「ノウイットオール」で準チャンプ本は「銀河鉄道の夜」
校内予選などで選ばれた代表128人が出場。予選、準決勝を勝ち抜いた6人が決勝に進み、都立戸山高校2年堀江将人さん(17)が紹介した、五つの短編小説からなる「ノウイットオール」(森バジル著、文芸春秋)が最高賞のチャンプ本を獲得した。準チャンプ本に選ばれたのは、都立久留米西高校2年田中竣也さん(17)が取り上げた「銀河鉄道の夜」(宮沢賢治著、KADOKAWA)だった。
2人は来年1月26日によみうり大手町ホール(千代田区)で開催する全国大会の出場権を獲得した。
堀江さんは昨年、準決勝で敗れており、「優勝できるとは思っていなかった。リベンジを果たせて満足です」と喜んだ。田中さんは「みんなの記憶に残るようなビブリオバトルができれば最高です」と全国大会への決意を語った。
大会では、直木賞作家の永井紗耶子さんによる講演も行われた。
(2024年11月11日 15:30)