全国高校ビブリオバトル代表、岐阜で決定
優勝した長屋さん(10日、岐阜市で)
高校生がお薦めの本を紹介して競い合う「全国高校ビブリオバトル」の岐阜県大会(県主催、活字文化推進会議、読売新聞社、県教育委員会後援)が11月10日、岐阜市の県図書館で開かれ、岐阜東高1年の長屋星来(せいら)さんが優勝した。
長屋星来さん、ホラー小説「夏と花火と私の死体」を紹介
大会には21人が参加し、四つのグループに分かれて面白いと思った本を5分間で紹介した。質疑応答も行った後、「どの本が一番読みたくなったか」を基準に各グループから1人を選出。決勝は、4人の発表を聞いた参加者と観戦者が投票して優勝を決めた。
殺した死体を隠そうとするきょうだいを死体目線で描いたホラー小説「夏と花火と私の死体」(乙一著、集英社)を取り上げた長屋さんは、「きょうだいの意外でサイコパスな思考に大人はドキッとするはず」などと語り、多くの人の興味を引いた。
長屋さんは来年1月26日によみうり大手町ホール(東京都千代田区)で行われる「第11回全国高校ビブリオバトル決勝大会」に出場する。「他の参加者の紹介方法も取り入れ、自分の熱い思いを語りたい」と抱負を述べた。
準優勝は「ハツカネズミと人間」(ジョン・スタインベック著、講談社)を紹介した恵那高2年の大崎結宇(ゆう)さん、3位は「人類やりなおし装置」(岡田淳著、17出版)を選んだ武義高1年の伊藤暖絆(ののは)さんだった。
(2024年11月29日 20:30)