全国高校ビブリオバトル代表、富山で決定
チャンプ本となった「母性」を紹介する寺田さん(16日、高岡市で)
お薦めの本を紹介し合い、最も読みたい本を決める書評合戦「全国高校ビブリオバトル2024」の富山県大会(県高校図書館協議会主催、読売新聞社など後援)が11月16日、高岡市の北陸読売会館で開催され、富山中部高校2年の寺田桜子さん(16)の「母性」(湊かなえ著、新潮社)がチャンプ本に輝いた。
寺田桜子さん、チャンプ本は「母性」
富山県内11校から16人のバトラー(発表者)が出場し、1人5分の持ち時間で本の魅力をスピーチ。予選を勝ち抜いた4人が本戦に臨み、チャンプ本が選ばれた。
寺田さんは大の湊かなえファン。少女の首つり未遂をきっかけに明らかになる、母と娘のいびつな「愛」を巡る物語を紹介した。
母は娘にすべての愛を注いだと言う一方で、「子どもなんてまた産める」と、娘を軽視するような態度を見せる。だが読み進むうち、そんな母を「正しい」と思ったという。「理由は実際に読んでみて」と結び、来場者の興味をひき付けた。
寺田さんは、来年1月26日によみうり大手町ホール(東京都千代田区)で開かれる全国大会に出場する。「自分の『好き』を共有できるよう頑張りたい」と意気込んだ。
(2024年11月30日 18:25)