ビブリオバトル山梨大会...高校は山本野衣さん、中学は望月天翔さんV

表彰状とお薦め本を掲げる(右から)山本さん、望月さん、中村さん

 お薦めの一冊を聴衆にアピールする「ビブリオバトルやまなし」(山梨県教育委員会主催、読売新聞社など後援)が12月7日、甲府市の山梨県立図書館で開かれた。高校生の部は北杜市立甲陵高1年の山本野衣さん(16)、中学生の部は身延町立身延中3年の望月天翔さん(15)、一般の部は山梨市万力の学校司書中村千恵子さん(52)がそれぞれ優勝した。

 

高校のチャンプ本は「ノーライフキング」

 ビブリオバトルでは、発表者が選んだ本を薦める理由や面白さを5分間アピールし、3分間聴衆などからの質問に答える。全ての発表の後に、最も読みたいと感じた本の投票が行われ、順位が決まる。

 

 高校生の山本さんは、小説「ノーライフキング」(河出書房新社)を取り上げ、「結末が気になって仕方なく、ページをめくる手を止められなかった」と紹介した。

 

中学のチャンプ本は「ファントム・ピークス」

 サスペンス「ファントム・ピークス」(角川文庫)を選んだ中学生の望月さんは「この本をより怖く読めるのは秋と冬。なぜなのか、読んで確かめてほしい」と訴えた。

 

 山本さんは、来年2月8日に東京都港区・TAKANAWA GATEWAY CITYで開かれる「全国高校ビブリオバトル」(活字文化推進会議主催、JR東日本特別協力)に、望月さんは3月22日に千代田区のよみうり大手町ホールで開催される「全国中学ビブリオバトル」(同主催)に出場する予定だ。

 

一般の部は中村千恵子さんV

 一般の部の中村さんは、山梨県出身の詩人・藤井康也さん(42)の詩集「生き抜く道と息抜く道と」(本の泉社)を紹介。「かっこいい詩、心が温まる詩があると思いきや、抱腹絶倒の詩まで収められ、一冊でいくらでも楽しめる」と語った。中村さんは奈良県で来年開かれる「ビブリオバトル全国大会」のオンライン予選に進む。

(2025年12月10日 16:20)
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