ビブリオバトル三重県大会は中学が山形千愛さん、高校が三森茉依さんV...高校は各地の予選完了
中高生がお気に入りの本の魅力を語る「ビブリオバトル」の三重県大会(三重県教育委員会主催、活字文化推進会議など後援)が12月26日、県津庁舎(津市)で行われた。中学生大会は津市立東橋内中1年の山形千愛(ちな)さん(13)、高校生大会は県立松阪高1年の三森茉依さん(15)が優勝し、全国大会への出場を決めた。
中学は「54字の物語 怪」がチャンプ本
ビブリオバトルは、1人5分間の持ち時間で愛読書の内容、魅力を語る。質疑応答を経て、聴衆の投票で最も読みたくなった本を決める。
三重県の中学生大会は10人が出場。山形さんは短編が90作品ほど収録された「54字の物語 怪」(氏田雄介著、PHP研究所)を紹介。「解説がついていて分かりやすいということを伝えられた」と発表を振り返った。「声に出して練習し、話す内容を暗記した。全国大会が楽しみ」とほほえんだ。
高校は「恋とか愛とかやさしさなら」がチャンプ本
8人が出場した高校生大会。三森さんは恋人が盗撮で捕まり、思い悩む主人公の姿を描いた「恋とか愛とかやさしさなら」(一穂ミチ著、小学館)を選んだ。「タイトルだけ見て手に取ったけれど、衝撃的な設定に引き込まれた。なぜ犯罪を起こしたのか、みんなで考えたいと思った」と話した。「壇上で頭の中が真っ白になってしまった。全国大会では早口にならないよう練習したい」と意気込んだ。
高校の全国大会(JR東日本特別協力)は来年2月8日、東京都港区の「TAKANAWA GATEWAY CITY」で開催される。中学の全国大会は同3月22日に同千代田区の「よみうり大手町ホール」で開かれる。
高校の予選終了、中学はあと1大会のみ
これで2025年度の高校ビブリオバトルは、全国大会の出場権をかけた地方大会がすべて終了した。中学は1月11日の大阪府大会を残すのみとなった。



