大島高・積さん連覇 鹿児島県大会
本の魅力を語る積さん
高校生が愛読書の魅力を発表する「鹿児島県高校生ビブリオバトル大会」(県教委主催)が18日、鹿児島市のかごしま県民交流センターで開かれ、昨年に続いて大島高2年、積風我(せきふうが)さん(17)が優勝した。積さんは来年1月に東京で開かれる決勝大会(活字文化推進会議主催、読売新聞社主管)の出場権を得た。
59人が出場し、約600人の聴衆が聞き入った。予選会を突破した8人が5分間、お気に入りの一冊について語り、聴衆による投票で順位を決めた。
積さんは三秋縋(すがる)さんの小説「スターティング・オーヴァー」を取り上げた。身ぶり手ぶりを交え、理想の自分に近づけないもどかしさを感じている主人公に共感したというエピソードを披露。「人の痛みや苦しみに寄り添ってくれるとても優しい本」と紹介した。
積さんは「2年連続で優勝できてうれしい。緊張したが、自分が楽しむのが一番だと思い、楽しむように心がけた。決勝大会でも、自分の選んだ本の良さを一人でも多くの人に伝えられるような発表がしたい」と意気込んでいた。
(2018年8月28日 16:54)