全国高校ビブリオバトル、沖縄大会は宮城大和さんV

優勝した宮城さん

 高校生がお薦めの本を紹介し合い、最も読みたい本を聴衆の投票で決める「高校ビブリオバトル沖縄県大会」(沖縄県大会実行委員会主催、活字文化推進会議共催、県教委など後援、沖縄国際大学図書館情報学研究室など協力)が12月6日、那覇市の沖縄県立図書館であり、県立名護高校2年の宮城大和(やまと)さんが優勝した。

 

「向日葵の咲かない夏」がチャンプ本

 大会には15校から23人が参加、4グループに分かれた予選のトップが決勝に勝ち残った。

 

 宮城さんは小説「向日葵の咲かない夏」(道尾秀介著、新潮社)の紹介を、こう切り出した。「みなさん、花は好きですか? こう見えても僕は花が好きで、中でもヒマワリの花が一番好き。それでこの本に出会ってしまったように思います」

 

 主人公は小学生で、消えた同級生の死体を探す。家庭崩壊やいじめなどのテーマが描かれ、登場人物の心の闇が次第に明らかになっていくホラーミステリーだ。宮城さんは「ヒマワリの『貴方だけを見つめる』という花言葉が重要な意味を持っていると思える内容です。みなさんも読んで、感じてください」と呼びかけた。

 

 宮城さんは、2月8日にTAKANAWA GATEWAY CITY(東京都港区)で開催される全国大会に沖縄県代表として出場する。「緊張して話す順番がぐちゃぐちゃになりました。でも、この本の魅力が伝わったことがうれしいです」と笑顔を見せた。

(2025年12月10日 16:55)
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