第7回全国中学ビブリオバトル【動画・写真特集つき】関西創価中の中村修都さん優勝「脳の外で考える」を紹介
優勝を飾った中村さんの発表。「脳の外で考える」を紹介した(多田貫司撮影)
中学生がお気に入りの本の魅力を語り、聴衆が最も読みたくなった一冊を投票で決める「第7回全国中学ビブリオバトル」(活字文化推進会議主催、読売新聞社主管、龍谷大学特別協力)が24日、滋賀県大津市の龍谷大学瀬田キャンパスで開かれた。「脳の外で考える」(アニー・マーフィー・ポール著、ダイヤモンド社)を紹介した関西創価中学3年の中村修都さん(大阪府)が優勝を飾った。
地方大会を突破するなどした生徒計46人が出場、決勝は6人が競った。
準優勝は「小説 太宰治」(檀一雄著、小学館)を取り上げた白山市立松任中学2年の大口ひかりさん(石川県)だった。ゲスト特別賞は「世界でいちばん透きとおった物語」(杉井光著、新潮社)を語った時津町立時津中学2年の入口蒼大さん(長崎県)で、龍谷大学賞は「アリス殺し」(小林泰三著、東京創元社)を扱った南会津町立田島中学1年の細井みず保さん(福島県)。
決勝に先立つトークセッションには、開催地の大津市に住む人気作家の今村翔吾さんと宮島未奈さんが登場。「今の小説家は地方に住んだほうが有利やと思う。執筆や自分の時間を確保できる」(今村さん)、「(デビュー作には)ずっと大津で過ごしたコロナ禍の2020年に感じたことを書いた」(宮島さん)などと、地域に根ざしたトークで450人以上の聴衆を楽しませた。
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決勝進出した6人のバトラーと、ゲスト作家の今村翔吾さん(左端)、宮島未奈さん(右から2人目)ら出演者