若者よ、世界に飛び出せ!グローバル・フォーラム2019に450人

この記事は、教育ネットワーク参加団体「Global Citizens Initiative(GCI)」のイベントを読売新聞教育ネットワークが取材したものです(メディアパートナー:読売新聞社)

 

日本で初開催

 国際化時代に活躍する人材について考える「グローバル・フォーラム2019 未来の日本を担う人材育成」が8月2日、東京都港区の六本木アカデミーヒルズで開かれた。米ハーバード大学の教授陣、ソニーの平井一夫元会長、ゴールドマンサックス証券の松井キャシー副会長らが基調講演やゲストとして参加したこの催しには、世界各国の大学、高校生、教育関係者ら450人以上が出席。社会変革が進むこの時代の企業に求められているものは何か、その中で若い世代は何を念頭におかなければいけないのか、刺激的な討論が行われた。

 

 人材育成に取り組む民間団体「Global Citizens Initiative」(GCI=桑名由美代表、本部・米コネティカット州)が企画したこのフォーラムの日本開催は初めて。

 

「あなたはどういう人間なのか」

 「Engage! Japanese thought leaders」(日本を代表する思想的リーダーとの対談)が行われた第2部では、技術革新が劇的に進むこの時代に必要な人材について、平井さんが「もちろん、戦略的思考や学歴、そして経理や財務に関する知識も重要だが、何より重要なのは、あなたはどういう人間なのか、ということだ」と強調、自分とは違う意見を取り入れる度量の広さを持つように訴え、観衆は深くうなずいていた。

 

 フォーラムでは、ビジネスリーダー/政策立案者のセッション、教育者のセッション、次世代を担う若者のセッションの三つの分科会に分かれ、それぞれのテーマに沿ってパネルディスカッションが行われた。

米ハーバード大学のリンダ・ヒル教授(写真左)がモデレーターを務めた第2部の「Engage! Japanese thought leaders」(日本を代表する思想的リーダーとの対談)(写真左から、リンダ・ヒル教授、平井一夫ソニー元会長、稲垣精二第一生命社長、松井キャシーゴールドマンサックス証券副会長)

 

参加者「刺激を受けた」

 若者のセッションでは、GCI代表の桑名さんが進行役となって、東京都立国際高校3年のレオン・カールソンさんや東京大3年の重政英彦さんらが出席して、それぞれがどのようなことに挑戦してきたかを説明。会場に集まった日本の大学生、高校生からと質疑応答が行われた。原則英語でのやり取りに、戸惑う参加者もいたが、同世代の若者たちの活躍には刺激を受けた様子だった。

 

 この日のフォーラムに出席していた一人、東京大1年の和久井亮さん(18)は、「同年代の学生たちが、自主的に行動し、学ぶ姿に大いに刺激を受けた。もっと積極的に自分も新しい世界の扉を開けようと思った」と話していた。

桑名由美GCI代表(写真左端)が進行役を務め、活発な討論が行われた次世代を担う若者のセッション

 

(2019年8月 6日 12:48)
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