「酒活(シュカツ)の準備はしっかりと」  サッポロビール×帝京平成大学

人見マネージャーの講義を聴く学生ら

 サッポロビールが実施している「適正飲酒啓発セミナー」が6月15日、帝京平成大学(東京都中野区)で開催された。同社では2015年からこのセミナーを実施しており、今回が7回目。飲む機会が増える夏場を前に正しい酒との付き合い方を知ってもらい、飲酒による事故を防ごうと行われた。

 

 セミナーでは、講師を務めるサッポロホールディングス(株)グループリスクマネジメント部コンプライアンスグループの人見章マネージャーが、「未成年は飲んではいけないし、上級生は未成年に飲ませてはいけない」と改めて強調。そのうえで、「若者は不適切な飲酒による心身への影響を受けやすい」として、「お酒ってなんで酔うの?」「正しいお酒の飲み方は?」といったテーマに沿って、様々な角度から酒について解説した。

 

 人見氏は、「お酒に強い人」「お酒に弱い人」は、その人個人の体質からくるもので、「日本人の4割以上はお酒に弱いか、全く飲めない人」と説明。飲めない人に飲酒を無理強いすることは危険な行為だと強調した。実際にその場で全員がエタノールとばんそうこうを使って簡易検査を行い、自分が「飲める体質」なのか、「飲めない体質」なのかを確認した。

 

 適度の飲酒は、メンタル面でのリラックス効果など心身にプラスに働くものの、飲みすぎは悪影響を及ぼすことを、グラフなどを使って分かりやすく紹介した。また、血中アルコール濃度ごとに「酔い」の状態を、①爽快期②ほろ酔い期③酩酊初期④酩酊期⑤泥酔期⑥昏睡期の6段階に分類。楽しくお酒が飲めるのは「ほろ酔い期」までとし、特にイッキ飲みや多量飲酒は、「最悪の場合は死に至る」と警告した。

 また、「酒宴での席次」「お酌の作法」「目上の人・目下の人の心得」といった飲み会のマナーも分かりやすく説明。実際に、学生の代表においしい缶ビールの注ぎ方を、本物のビールを使ってレクチャーした。

 

 参加した現代ライフ学部2年の男子学生(20)は、「お酒は飲む方だが、改めてアルコールがどのように作用するかなど分かった。ビールの注ぎ方も教えてもらい、面白くためになるセミナーだった」と話した。

(2016年6月16日 11:26)
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