日本生命「ニッセイ夏休みフェス」

擬似体験グッズを使って高齢者の介護について学ぶ参加者ら

 日本生命の「ニッセイ夏休みフェス」が7月30、31の両日、東京・丸の内の日本生命丸の内ビルで開催され、約100組・200人の親子が参加した。小学生に実際の体験を通じて夏休みの自由研究のヒントをつかんでもらおうと、今年初めて開催。ニッセイグループの八つの企業、財団がそれぞれ特色を生かしたブースを出展し、子どもたちに様々な体験を提供した。

 

 初日の30日には首都圏から約100人の親子が参加。「株価を予想してみよう」(ニッセイアセットマネジメント)、「ロボットを動かしてみよう」(ニッセイ情報テクノロジー)、「手話を体験してみよう」(ニッセイ・ニュークリエーション)などの出展ブースの中から、子どもたちは希望のブースを選んで、講義を聞いたり、ワークに取り組んだりした。

 

 このうち、ニッセイ聖隷健康福祉財団のブースでは、「介護について学ぼう」と題して、高齢者の身体を疑似体験することで、高齢者が生活しやすい環境について考えるワークを実施した。子どもたちは実際に、視界が狭まり回りがぼやけて見える特殊なゴーグルや関節が動かしにくくなる肱あてや膝あてなどの疑似体験グッズを装着して様々な動作にチャレンジ。小さな文字を読んでみたり、お菓子を開封したりと、普段は何気なく行っている動作が、高齢者にとっては大変な負担となることを、身をもって体験した。


 ブースの担当者は、「例えば、お盆におじいちゃん、おばあちゃんに会った時に、話を聞いてみて、新聞を作ってみたらどうでしょう」などとアドバイスをしていた。東京都町田市から参加した小学2年生の山口そらさん(8)は、「(疑似体験では)腕がとても痛かった。おばあちゃんに話を聞いてみる」と話した。

 今回のイベントを企画・運営した日本生命の早田順幸執行役員・関連事業部長は「グループ内の多様なリソースを使って何かできないかと考え、企画した。この日の体験をお家に持ち帰って、さらに深めてほしい。来年はイベントとして更にステップアップさせたい」と意欲を語った。

(2016年8月 3日 16:56)
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