田中センセイの徒然日誌[90]ウォーキングフットボール

[90]ウォーキングフットボール

 

 全員が歩いてプレーするサッカー「ウォーキングフットボール」が世界80か国に広がっているという記事を読んだ。フットボール(サッカー)は走るスポーツだと思い込んでいた私には、ちょっとした衝撃だった。考えてみれば、スポーツ自体、人間が作り出したものである。ルールは、参加している人たちによって自由に変えられてもいいのではないか。

 

 体育の時間、男女混合のサッカーの試合をさせた。どうしても女子がボールに触れる機会が少なくなってしまう。そこで、「女子のゴールは3点」とルールを変えると、チーム全体で女子にボールを回すようになり、全員がボールに触れる機会が増えた。

 

 「体育嫌い」の人が一定数いる。それは、強いられたルールや学習内容を押し付けられることも原因の一つかもしれない。体育の時間にゲームのルールや学習内容をみんなで話し合って、誰もが楽しめるようになる取り組みがもっと広がることが望ましい。

 

 体育に限らず、子どもたちはこの国の教育のルールや学習内容の下、日々一生懸命に学んでいる。私たちは常に「そのルールや学習内容を子どもたちに強いていないだろうか」とみんなで考えることはできるはずだ。 走るサッカーが歩くサッカーになって広がるように、大胆な変化も時には必要なのかもしれない。

 

 

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田中孝宏 読売新聞教育ネットワーク・アドバイザー

1960年千葉県船橋市生まれ。元小学校長。「ブラタモリ」にならって「ぶらタナカ」を続けている。職場の仲間や友人を誘って東京近郊の歴史ある地域を歩く。「人々はなぜ、この場所に住むようになったのだろう」と考えると、興味は尽きない。

 

(2026年10月14日 09:45)
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