ごみゼロへできること(芙蓉総合リース)~読売SDGs新聞から
「SDGs@スクール チャレンジ校」に配布している「読売SDGs新聞2022年11月号」から一部の記事を紹介します。チャレンジ校のお申し込みはこちらから。
SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」は、みなさんも気軽に取り組める課題の一つです。環境問題を解決するための「3R」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。会社や施設が使う機械などを、長い間貸す「リース」というサービスを上手に使えば、ごみを減らす(3Rの一つ「リデュース)ことができます。
【芙蓉総合リース】
1969年設立。パソコンなどの情報機器や、飛行機、不動産などを貸し出す「リース業」の大手。環境の分野にも力を入れており、再生可能エネルギー事業のほか、グループには、熱帯魚水槽をレンタルする会社「アクア・アート」もあります。水槽の再利用や魚の繁殖も行い、限られた資源を大切にする循環型社会を目指しています。
職場のごみ 13種類に分類
リース会社の一つ「芙蓉総合リース」は社内で2022年11月から、ごみの量を抑え、資源としてリサイクルに回すことで、ごみ(ウェイスト)を限りなくゼロにする「ゼロ・ウェイスト」を本格的に始めました。
まず、2021年冬から、職場のごみを「可燃ごみ」「ミックスペーパー(再生利用できる紙)「ペットボトル」「びん」「かん」「生ごみ」など13種類に正しく分類することを始めました。
会社で使っているソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で呼びかけ、お店のレシートは「可燃ごみ」に、お弁当の容器は「プラスチック・ビニール製品」に、といった注意書きをつけました。働いている人からは「透明のごみ箱を使ったらどうか」という提案も出るなど、関心が高まっているそうす。
使い捨てのプラスチック製品の使用を減らすため、自分専用のフォークやスプーン、カップなどのオリジナルグッズを作り、社員に使ってもらうことも考えているそうです。
取り組みの中心となっている総務部企画グループ担当課長の高林舞子さん=写真=は、「ごみ箱という言葉を使うのをやめようと考えています。みなさんも、新しい名前を一緒に考えてみませんか」と話します。
SDGsの目的は「持続可能な社会」を作ることです。そのためにはまず、自分たちが働く会社を持続可能な場所にしていこう。芙蓉総合リースの取り組みはそんな考え方に基づいています。
【3R】
Reduce(リデュース=ごみを減らす)、Reuse(リユース=繰り返し使う)、Recycle(リサイクル=ゴミを原材料やエネルギーとして再利用する)の3つの言葉の頭文字を取った言葉。環境問題を解決するために大切な考えと言われています。