ネットで解決 世界の問題(JPRS)~読売SDGs新聞から
インターネットについて学んだ出前授業
「SDGs@スクール チャレンジ校」に配布している「読売SDGs新聞2022年11月号」から一部の記事を紹介します。チャレンジ校のお申し込みはこちらから。
私たちの生活に欠かせないインターネット。パソコンやスマートフォンで調べ物をしたり、買い物をしたり、通信で対戦ゲームを楽しんだり――。私たちは世界中の人たちとつながることができます。世界の人たちと協力して、SDGsの17目標を達成するためにも、インターネットの活用が欠かせません。
でも、インターネットについて、みなさんはどれだけのことを知っていますか。インターネットの仕組みについて、わかりやすく教えてくれる出前授業が、東京・神田にある正則学園高校で行われました。
【日本レジストリサービス(JPRS)】
末尾(まつび)に「.jp」がつくドメイン名登録や管理のほか、インターネットのアクセスに欠かせない仕組み「ドメインネームシステム」を運用しています。2000年12月に設立され、22年11月現在で、約170万件の登録があります。
会社のSDGsを応援
担当したのは、「日本レジストリサービス」(JPRS)広報宣伝室長の横井裕一さんです。JPRSは、インターネットに欠かせない「ドメイン名」の登録や管理、関連するサービスを行っている会社です。横井さんは、へき地の診療所と拠点病院をつなぐオンライン診療や、ICT(情報通信技術)を活用した農業・漁業の効率化などについて取り上げた読売新聞の記事を入り口に、「社会が抱える様々な問題の解決に、インターネットが大きな役割を果たしています」と説明しました。
私たちがいつも見ているウェブサイトの最後にある「○○.jp」「○○.com」などの「ドメイン名」と呼ばれる文字について、横井さんは「インターネット上の住所のようなもの」と解説しました。生徒たちは、実際にタブレット端末を使って、世界に約19億あるといわれるウェブサイトの中から、サイトを探し出す仕組みを体験しました。
同社では、インターネットについてわかりやすく勉強してもらうために、マンガ小冊子「ポン太のネットの大冒険~楽しくわかるインターネットのしくみ~」を、13年間で約1800の教育機関に35万冊以上配布してきました。授業は、この冊子の内容を基に2022年5月に開設されたサイト「ポン太のインターネット教室」を使って行いました。
授業を受けた3年生たちは、生徒会を中心にSDGsに取り組んでいます。前生徒会長の鈴木希典さんは、食品ロスをなくすため「インターネットと接続して、中身を把握できる冷蔵庫」を提案しました。授業を見守った本川太郎先生は「世界とつながりながら、課題を解決してもらいたい」と生徒たちの活動に期待を込めています。
主人公の少年がネットの世界に迷い込む物語を通して、ホームページの探し方や、ドメイン名の分類などを解説しています。基になった小冊子のデータは、サイトからダウンロードできます。
ドメイン名
ウェブサイトやメールのアドレスなどで使われる「○○.jp」や「○○.uk」といった文字列のことを指します。「jp」は日本、「uk」はイギリスを表しています。「.jp」(JPドメイン名)については、「○○.co.jp(会社)」や「○○.go.jp(政府機関)」のように、ドメイン名を登録している組織の種類を表す文字が入るものもあります。