「SDGsワークシート」を活用しよう!「自分ごと」へつなげるヒント
SDGsワークシート
読売新聞は、旬の話題を伝える記事にSDGsに関連した設問をつけた教材「ワークシート通信・SDGs編」を毎週配信しています。シートの活用術について、田中孝宏・教育ネットワークアドバイザー=写真=が解説します。
――4月14日配信のSDGsワークシート「災害食 おいしく長持ち」(小学6年~中高生向け)は、東日本大震災などをきっかけに変わりつつある非常食を取りあげました。
田中 「防災教育」は各学校や自治体が取り組んでいるテーマの一つです。その防災に関連して、子どもたちにも身近な商品について学ぶことで、目標12「つくる責任 つかう責任」につながる企業の取り組みを知ることができる題材です。
――シートを使って、どんな授業ができるでしょうか。
田中 「発展問題」で調べ学習をします。自宅の冷蔵庫や近くのスーパーなどでいろいろな種類の食品を実際に手にすると、「賞味期限」と「消費期限」がそれぞれどんな食品に表示されているか、期限の長さや原材料、保存方法の違いに気づくでしょう。調べてわかったことを授業で発表し合えば、「食品ロス」に関する理解も深まります。
――シートには「飢餓をゼロに」というSDGsの目標も掲げました。
田中 「食品ロス」について知った子供たちが、世界には飢餓で苦しむ国があることを知ることで、問題がぐっと「じぶんごと」になります。それは、子どもたちが自ら様々な疑問と向き合い、それを解決に導こうとする行動へと駆り立てるでしょう。
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ワークシート通信とは
A4判の5枚セットで、うち1枚がSDGs編。毎週水曜、教員約1万6000人(2021年4月現在)に無料でメール配信しています。朝学習や授業はもちろん、学校から持ち帰ってご家庭でも使用できます。
取りあげるテーマは読売新聞だけでなく、読売KODOMO新聞や読売中高生新聞も駆使し、専門記者たちが厳選しています。ニュースを楽しみながら読める教材なので、子どもたちが社会に目を向けるきっかけにもつながります。過去1年間に配信したシートは、専用ページからダウンロードできます。
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