「SDGsワークシート」を活用しよう!(2) 地域の担い手となるために

SDGsワークシート

 読売新聞は、旬の話題を伝える記事にSDGsに関連した設問をつけた教材「ワークシート通信・SDGs編」を毎週配信しています。シートの活用術について、田中孝宏・教育ネットワークアドバイザー=写真=が解説します。


 

――5月19日配信のワークシート「郷土芸能 動画に活路」は、若い担い手が奮闘する様子からSDGsの課題を問いました。

 

田中 地域の文化や伝統を調べる学習は授業でよく取り組むテーマなのに、先生たちからは「SDGsのどの目標に当てはまるのか」とよく聞かれます。子どもたちが郷土に関心を持ち、受け継いでいくことは、目標⒒「住み続けられるまちづくりを」そのものです。

 

――どの自治体にも地域に根づく祭りや行事があり、子どもたちも参加します。

 

田中 祭りやみこしなどの風習は、地域の自然や地場産業などと深く関わっています。自分たちが毎年参加する祭りには、どのような意味があり、いつから行われてきたのか。その由来を知れば、おのずと後継者不足などの課題にも突き当たります。

 

 

――「じぶんごと」につなげるには、どうすればよいでしょうか。

 

田中 郷土の歴史を知り、様々な課題に目を向けていくことは、すでに地域を「担う」行動につながっています。記事には伝統芸能を動画で発信するという現代ならではの例が示されています。私たち大人は、子どもたちのアイデアや視点を生かす手助けをすることが大切です。 

SDGsワークシート

 

ワークシート通信とは

 A4判の5枚セットで、うち1枚がSDGs編。毎週水曜、教員約1万6000人(2021年4月現在)に無料でメール配信しています。朝学習や授業はもちろん、学校から持ち帰ってご家庭でも使用できます。

 取りあげるテーマは読売新聞だけでなく、読売KODOMO新聞や読売中高生新聞も駆使し、専門記者たちが厳選しています。ニュースを楽しみながら読める教材なので、子どもたちが社会に目を向けるきっかけにもつながります。過去1年間に配信したシートは、専用ページからダウンロードできます。

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(2021年5月28日 14:28)
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