【動画】SDGsを教師も「じぶんごと」に(東京・江戸川区立鹿骨東小学校)
●田中孝宏アドバイザー講演(約90秒)
江戸川区立鹿骨東小学校(東京都)・中田伸代校長
読売新聞教育ネットワーク事務局の田中孝宏アドバイザーに、SDGsをテーマにした教員向けの講演をお願いしました。
この春卒業した6年生を中心に、昨年1年間、SDGs教育と実践に取り組んできました。校内の緑化や周辺道路の清掃、難民支援の募金や東南アジアの学校建設支援など、子どもたちからは、自発的に様々な取り組みが広がっていきました。一方で、他の学年は教員も含めて、SDGsについての理解が十分には深まっていませんでした。
本校は今年度から、江戸川区の教育課題実践推進校に選ばれました。テーマはSDGsです。田中先生は講演で、「身の回りの環境問題など、まず子どもたちからできることを始めること。そのうえで、新聞なども活用しながら、日本や世界の課題に目を向けていくようすることが大切」と話してくださいました。今年から何か特別なことを始める必要はありません。1年生ならば外に出て生き物を見たときに、3年生なら地域の農業について学んだときに、一緒に「陸の豊かさも守ろう」についても考えてみる――。これまで自分たちが取り組んできたことにSDGsの目標を落とし込み、「じぶんごと」にしていく。教員たちには、そんな指導を期待しています。
講演を聞いた教員からは「地域にたくさんの素敵な自然があるので、緑道や公園などを大切にする心を育てたい」「自ら考え、自ら動く児童を目指し、育てたい」などの感想が聞かれました。どんな小さなきっかけでもいい、子どもたちに芽生えた疑問や問題意識をキャッチして、伸ばしていけるような学校にしていきたいと考えています。