2030 SDGsチャレンジ

くらしにSDGs

「国消国産」アイデア考えた!

大賞を受賞した上久保さんに賞状を手渡すJA全中の元広・広報部長

 

 「旬の食べ物食べる」東京・目黒区立五本木小学校

 

 「自分たちの国で食べるものは、自分たちの国で作ろう」をテーマに、全国農業協同組合中央会(JA全中)と読売新聞教育ネットワーク事務局が全国の子どもたちからアイデアを募った「国消国産アクション」の大賞受賞者ら3人が決まり、12月16日、21日に表彰式が行われた。

 国消国産アクションは、読売新聞社が進める「くらしにSDGsプロジェクト」の一環。パートナー企業のJA全中と共同で、「毎日の食べ物を日本で作り続けるには」というアイデアを7月から募り、185件が寄せられた。
 

 大賞には「自給率をアップするためにできることをやる」ことを目標とし、旬の食べ物を食べることなどを提案した東京都目黒区立五本木小5年、上久保有莉さんが輝いた。

 上久保さんは「大きな賞を初めて受賞してうれしい。形の良くない野菜を捨てずに食べることなど、いろんな形でできることを進めたい」と話した。

 

 「食品ロス考える」 江戸川区立小松川第一中学校

 

 準大賞には、江戸川区立小松川第一中2年の2人が受賞。食品ロスを取り上げた島田あかりさんは「受賞できるとは思っていなかった。必要なものだけを買うことなど今の生活の改善策を考えたい」と述べた。
 

 国産食材を使ったレストランを提案した野沢結良さんは「スーパーでは国産の物を選んで買っている。アイデアを考えてみて、この農作物がどこの国で作っているかなど、興味を持つことが必要だと感じた」と語った。
 

 受賞者には、表彰状のほか、JAグループから米60キロ、国産和牛1キロが贈られた。上久保さんの担任の小林豊教諭は「9月の出前授業から含めて日本の食料について考えてきたことをまとめたことが受賞につながった」と満足そうな様子だった。
 JA全中広報部の元広菜穂子部長は「自給率を上げることは答えがすぐに出ることではない。旬の物を食べるなど、大人もできることも多いので皆で続けてほしい」と話した。

 

  

(2022年12月22日 12:44)
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