農家の苦労「バケツ稲」で学ぶ(東京・目黒区立五本木小学校)

 

 都会の真ん中で5年生が今春バケツに植えた稲の刈り取りを10月4日に行いました。稲わらを干して、脱穀した後、おにぎりパーティーを開いて、自分たちのお米の味を確かめます。


 10月でも汗が出る暑さの中、5年生の2クラス62人が参加しました。5年生は「総合」の時間の一環で、稲作を体験しています。学校ではSDGsの取り組みも進めています。自分たちの食べ物を自分たちの手で、という取り組みは、「陸の豊かさも守ろう」など、SDGsの目標にも合致しています。

 


 子どもたちは5月初旬、バケツに入れる土や肥料の混ぜ方を学んで、一人一個ずつに苗を植えました。その後、中庭に置かれたバケツ稲に水をやるなどして、成長を見守ってきました。

 


 稲刈りは2人1組になり、ハサミで根元から刈り、テープで巻いて最後に物干し棒にかけて乾かします。初めて体験する児童がほとんどでしたが、刈った稲を手際よく束ねました。

 


 男子児童の一人は「茎の中は空洞があるのに硬くて、刈るのが大変だった」と話していました。女子児童は「稲には虫がついていたけれど、水やりは楽しかった」と笑顔でした。

 


 9月6日には、全国農業協同組合中央会(JA全中)と「あしたの『食』どうする?」をテーマに出前授業を行い、宮城、兵庫県の米農家と交流を深めています。実際に収穫を体験してみて、子どもたちも農家の方の苦労が改めて分かっただろうと思いました。(小林豊先生、写真は同小提供)

 

 10月16日 国消国産の日!子ども達と食と農の未来について考えました。「くらしにSDGs」プロジェクトパートナー・JAグループでが五本木小学校で行った出前授業の様子は、こちらから

 

 


(2022年11月 8日 14:00)
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