食品ロス削減 商店街で学ぶ(東京都世田谷区・田園調布学園中等部)

アイデアを発表するSDGs同好会のメンバー

 

 

「SDGs同好会」のメンバーが訪問

 

 地元・田園調布商店街との「食品ロス対策プロジェクト」を「SDGs同好会」の生徒たちでスタートさせました。食品ロスに関する困りごとを取材し、中高生ならではの提案を行うことで、身近なところからSDGsに貢献したい、という思いからです。

 

 フルーツパーラー「ヤマナカヤ果物店」では、見た目が悪くなっても廃棄せず、フルーツポンチなどで提供していることを知りました。山形県産の野菜や果物を扱う「蛸井商店」では、漬物が余りやすいことを学びました。「スターバックス」では、企業独自の取り組みを聞くことができました。

 

 

 生徒からは「加熱したりジュースにしたりしてもいい」という意見や「果物や野菜は2~3日で食べ終えられる量を買う」「どこに置けば鮮度を保てるかも考えたい」といった具体策が示されました。スターバックスで聞いた話から、プラスチックごみ削減に向けて「紙ストローに抵抗があればマイストローを持参しよう」などの指摘も。ポスターや動画を作って校内に呼びかけました。

 

 1月18日、お礼も兼ねてヤマナカヤ果物店を訪ねた生徒たちは、活動について報告しました。店主の塩田卓也さんは「昔はたくさん作って捨てていたようなところもあった。今は色々と工夫している。若い人がSDGsに関心を持って行動してくれることはうれしい」と励ましてくれました。

 

 

 「身近な学校から取り組みを始め世界に広げていきたい」=丹野真晴さん(1年)=、「家族にも傷みにくい果物の保存方法を伝えたい」=公野絢菜さん(同)=と生徒は張り切っています。地域の人たちから学んだことを、より良いまちづくりにつなげるとともに、世界規模の課題解決に取り組んでほしいと思います。(兼子尚美教頭)

 


(2024年5月28日 09:49)
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