北陸大会は富山県立高岡工芸高3年 若林さんが制す

 「全国高校ビブリオバトル2017」北陸大会が10月1日、富山市の富山大学五福キャンパスで開かれた。
 北陸3県7校の代表が出場し、「天使は奇跡を希(こいねが)う」(七月隆文、文芸春秋)を紹介した富山県立高岡工芸高校3年、若林隆(りゅう)さん(18)が優勝した。若林さんは、2018年1月28日に早稲田大学(東京都)で開かれる決勝大会に出場する。富山県勢が決勝大会に出場するのは初。
 若林さんは、「天国に帰してほしい」と願う天使の優花と、高校生の良史が絆を深める恋愛小説「天使は奇跡を希(こいねが)う」(七月隆文著、文芸春秋)を取り上げた。
 若林さんは「実は優花は天使ではない。なぜうそをついたのか、優花は一体何者なのか、その謎を知りたければこの本を読んで」と語りかけた。若林さんは「優勝できると思わなかったので驚いている」と話していた。

 準優勝は「太陽のパスタ、豆のスープ」(宮下奈都著、集英社)を紹介した福井県立藤島高校2年、浜田真子(まさこ)さん(17)。浜田さんは「主人公が成長していく姿に感動し、読後は爽やかな気持ちになれる一冊」と語り、「心がひかれるものを書き出すことで、忘れたことや、気づかなかったことに気づくことができる。人生を前向きに生きるヒントを与えてくれる作品」と魅力を伝えた。

(2017年10月 4日 10:15)
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