授業での新聞活用 学ぶ~玉川大学教員免許状更新講習

話し合いながら記事を貼り付けていく「まわしよみ新聞」に取り組む教員ら

 読売新聞東京本社は8月10日と11日の2日間、玉川大学の教員免許状更新講習で、授業での新聞活用法をテーマにした講習「新聞で育む『言語力・人間力』」を行った。読売新聞が大学で更新講習を行うのは初めて。

 

 現職の教員は、教員免許状の更新のため、10年ごとに30時間の更新講習を受ける必要がある。1日目は東京都千代田区にある読売新聞東京本社で、2日目は町田市の玉川大学で行われ、小学校から高校までの教員35人が参加した。

 

 同大教師教育リサーチセンター非常勤講師も務める鹿野川喜代美・同社NIE企画デザイナーが、新聞活用の効果や実践例などを紹介。1日目は、学校でのスマートフォンの問題を取材している教育部記者から話を聞いたり、社内を見学したりした。

 

 2日目は、グループワークを中心に行った。「まわしよみ新聞」では、当日の朝刊から各人が面白いと思った記事を三つ選び、プレゼンを通して、グループでひとつの新聞にまとめたり、「インタビューをしよう」では、各グループで1人に話を聞いて、その人を表すような見出しを10文字で作ったりした。また、報道写真が新聞に掲載されるまでの流れや、広島の原爆忌の夕刊5紙の比較についての話を聞いた。

 

 参加した教員からは、「新聞を教材にという視点が足りなかったと実感した」や「役に立つ楽しい講義だった」、「早速2学期から取り組んでいきたい」などの感想が寄せられた。

(2015年8月19日 10:00)
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