よく出題される問題の傾向など、「日本語検定」の攻略法を伝授します。一度読んでおけば、得点アップにつながるかも!?
その2 同音異義語
日常、わたしたちが作成したり他の人から受け取ったりする文書の中には、同音異義語による変換ミスがしばしば見られます。日本語検定3・4級には、「享受」と「教授」のように、パソコンで文を入力したときの単語の変換ミスを指摘する問題(誤っている言葉の正しい書き表し方を記入する)が出題されています。
次の文から誤っている言葉を選び、正しい漢字に直してください。
3級問題より(正答率43.7)
電話番号非通知の不信な電話がかかってきたら、すぐに連絡してください。
3級問題より(正答率15.8)
多くの非正規雇用者が、劣悪な労働条件を感受しなければならない状況に陥っている。
4級問題より(正答率43.7)
専門家によれば、このままでは前知事の落選は必死とのことだ。
4級問題より(正答率41.9)
道路の格調工事によって、駅周辺の景観は一変した。
このような問題では、同音異義語の 知識はもちろん、語彙(ごい)の力も問われます。「教授」では間違いと思っても「享受」が出てこないのは、漢字を知らないのではなく「享受」が語彙に入っていないからだと考えられます。いくらパソコンを上手に操ることができても、語彙が不足していては、適切な文章は書けません。多くの現代人が「パソコン使いの語彙不足」、「パソコン名人の言葉知らず」になってしまっているという憂慮すべき状況を示しているのではないでしょうか。
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