よく出題される問題の傾向など、「日本語検定」の攻略法を伝授します。一度読んでおけば、得点アップにつながるかも!?
その4 送り仮名の付け方
突然ですが、次の言葉はどのように送り仮名を付けるか、分かりますか?
漢字を訓読みする場合の送り仮名は、内閣告示の「送り仮名の付け方」によっているのですが、いくつかの原則のほか例外が非常に多く、ひとくくりにまとめるのは困難です。それを承知のうえで、あえてポイントを抜き出してみます。
■原則1
活用のある語は、活用語尾を送る
承(うけたまわ)る/書(か)く/催(もよお)す/生(い)きる/潔(いさぎよ)い
【例外】恋(こい)しい/静(しず)かだ/味(あじ)わう/大(おお)きい
...など
■原則2
名詞は、送り仮名を付けない
月(つき)/鳥(とり)/花(はな)/男(おとこ)/女(おんな)/彼(かれ)/何(なに)
【例外】幸(しあわ)せ/幸(さいわ)い/後(うし)ろ/情(なさ)け/一(ひと)つ
...など
■原則3
活用語から転じた名詞や、「み」「さ」「げ」などが付いた名詞は、元の語の送り仮名の付け方によって送る
動(うご)き/代(か)わり/香(かお)り/暑(あつ)さ/重(おも)み/惜(お)しげ
【例外】氷(こおり)/印(しるし)/煙(けむり)/志(こころざし)/舞(まい)/隣(となり)
...など
■原則4
副詞・連体詞・接続詞は、最後の音節を送る
必(かなら)ず/更(さら)に/全(まった)く/来(きた)る/及(およ)び/但(ただ)し
【例外】明(あ)くる/直(ただ)ちに/例(たと)えば/絶(た)えず
...など
送り仮名の付け方は、非常に多岐にわたっています。迷った場合には辞書で確認し、個別に覚えておくようにするとよいでしょう。やや面倒ではありますが、手書きで文章を書く場合には避けて通れないことです。
その3<< | 日本語検定 | >>その5 |