サッポロビール「酒活」×明治大学

アルコールパッチテストを受ける新入生たち

 サッポロビールは3月30日、大学の新入生を相手に出前講義「酒活(しゅかつ)」を明治大学で行い、未成年者の飲酒を戒めた。

 

 「酒活(しゅかつ)」は、社会人デビュー前の「就活(就職活動)」になぞらえ、お酒に対する正しい知識を持とうと呼びかける講義。明大では毎年、新入生が入学前に交流するイベントを行っており、今回初めて「酒活」をプログラムに組み込んだ。

 

 

 入学式を1週間後に控えた3月30日、明大和泉キャンパス(東京都杉並区)の教室で、約200人の新入生がアルコールを含ませた絆創膏(ばんそうこう)を腕に貼るアルコールパッチテストを受けた。サッポロビール総務部の酒井洋さん(56)=写真=は、絆創膏をはがした後の肌の色を見るように促し、「皮膚がすぐに赤くなった人は『お酒が飲めない人』。鍛えても強くなることはありません」と説明した。商学部に入学する男子新入生(18)は「肌が赤くなったので、飲める年齢になっても、たくさん飲まないように気をつけます」と話した。新入生からは「ノンアルコールビールは飲んでも大丈夫?」、「第3のビールって何?」などの質問も上がった。

 

 この日の講義では未成年者の飲酒やイッキ飲みの危険性に加え、酔う仕組みやアルコールの代謝時間なども説明された。明大では新入生ガイダンスなどで教員らが飲酒に関する注意を呼びかけているが、松橋公治副学長は「専門家の具体的な説明は説得力があり、飲酒を断る動機付けにもなる」と説明する。酒井さんは「お酒を危険な飲み物と避けるのではなく、正しい知識を持って自分にあった飲み方・付き合い方をして欲しい」と話している。

(2015年4月 6日 14:30)
TOP