日本科学協会「研究奨励の会」 若手研究者を助成

 若手研究者の育成を図る「平成27年度笹川科学・笹川スポーツ研究助成『研究奨励の会』」(日本科学協会、笹川スポーツ財団主催)が4月13日、東京都港区のホテルで開かれた。

 

 日本科学協会(大島美恵子会長)は、1988年から、日本財団の助成金を受けて、幅広い分野の研究を奨励している。今年度は、「学術研究」(化学系、生物系など6部門)と「実践研究」1部門の研究計320件に総額2億40万円が配分される。1件あたりの助成金額は24万円から100万円。研究採択者の内訳は大学院生が60%で、女性の比率は36%になる。

 

 研究テーマは、「特定微生物の分布を指標とするガスハイドレート鉱床の新たな探査法の開発」、「コアラのユーカリ採食行動から見る共進化史の解明」、「子どもの読書活動を促進する実践的研究」など多岐にわたる。

 

 この日は、採択者と助成の選考にあたった専門家ら約400人が集まった。あいさつに立った大島会長は「社会とのつながりの中で活躍してほしい」と激励。日本財団の笹川陽平会長も、「強い意志による忍耐力と継続性をもって、研究テーマを深堀りしてほしい」と呼びかけた。

 

 研究奨励の会は、スポーツ研究助成の採択と合同で行われ、研究者たちはお互いの研究内容を紹介し合うなど交流を深めた。

(2015年4月15日 16:40)
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