サークル、消滅の危機!?【新型コロナ 学生リポート】(24)

新歓できず、活動の見通しも立たず。サークル活動も危機を迎えている

 サークル、入っていますか?授業やアルバイトに忙しい私たち大学生ですが、部活も含めたサークル活動をしていない、という学生は少ないのではないでしょうか。課題の山となった前期のオンライン授業もどうやら終わりが見え、緊急事態宣言の解除でアルバイトもなんとか再開、という状況の中、サークル活動だけはなかなか見通しがわかりません。そもそも今年、新歓って、できましたか?

 

オンライン勧誘も一苦労

 

 新型コロナが直撃し、中止となってしまった入学式。希望に胸を膨らませて校門を通る新入生を出迎えるたくさんの勧誘の列――、という風景は見られませんでした。2020年は、授業がオンラインならば、サークル活動もオンライン、そして、新歓もオンライン、という前代未聞の年になってしまいました。キャンスコと掛け持ちしているサークルの新歓担当だったメンバーは、SNSを駆使して勧誘を行いました。自分の大学の1年生と思しきアカウントにひたすらダイレクトメッセージ(DM)を送り続ける毎日。いつもならば、ガイダンスなどに合わせ、履修の相談に乗るついでに「勧誘」という流れができたはずですが、直接会うことはできません。仕方なくツイッターの「質問箱」で悩み相談を受け付ける、というサークルが多かったようです。あるメンバーは、「いきなり知らない人にSNSで声をかけられても怖いだろう、と思う。顔が見えていればまだ『同じ大学』という安心感があると思うけど...」と話します。SNSに親しんでいる私たち大学生ですが、やはり、コミュニケーションの基本は、リアルな人間関係あってこそ、ということなのでしょう。

 オンラインなら手間がかからない、と思いきや、なかなかそうもいきません。例年なら、時間を決めて、教室を取って説明会、という流れで住んでいたものが、とにかく1年生との連絡自体が至難の業。DMに返事がくれば、LINEを交換して、ZOOMの招待状を送って、ようやく説明会、という流れになります。できるだけ1年生の都合に合わせようとすれば、何度もオンライン説明会をやる羽目に。オンラインならではの「ドタキャン」もあり、なかなか一筋縄ではいかないのが現実です。

 

勧誘できても「活動できない」

 

 キャンパスに行ったことがない1年生はどう思っていたのでしょうか。この春、「オンライン新歓」でキャンスコに加入したメンバーも、「DMやフォローリクエスト、自分の投稿への『いいね』など、ありとあらゆるアプローチに驚いた」と振り返ります。キャンパスに入れない中、「情報がもらえるのは嬉しい」という一方で、「同じ大学でも、知らない先輩からのDMは断りづらい感じ」と困惑気味。大学入学以降、なかなかリアルの人間関係を築けないでいる新入生だからこそ、一種の「SNS疲れ」の状態といえるのかもしれません。

 また、あるメンバーは「サークル自体が存続の危機」と話します。キャンパスへの入校が制限される中、「いつ再開できるかもわからない」と苦笑い。所属するテニスサークルは「新入生を集めたところで、オン飲みくらいしかできない」と話します。夏合宿もできず、学園祭もオンライン、ということになれば、人間関係を築く機会もないままに、「消滅の危機」となってしまいます。

 首都圏では感染者が増え始め、その多くは20~30代と言われています。大学生の本分は学問である以上、サークル活動は「不要不急」と言われても仕方ないのかもしれません。「普通」の日々が戻る見通しが立たないまま、じわじわと大学生の「日常」を支える大切なものが失われているような気がしてなりません。

(昭和女子大学・樽谷三奈)


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(2020年7月28日 14:04)
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