![]()
手頃な価格とカラーバリエーションが人気。人気の色は売り切れも。
大学のロゴやエンブレムがデザインされた文具やバッグなどの大学オフィシャルグッズ。現在は多くの大学が販売していますが、上智大学(東京都千代田区)には約50年前から、学生に愛される「ソフィアジャージ(通称・ソジャー)」があります。
ソジャーは約1万4000人の学生がいる上智大学で年間7000枚が売れる人気商品です。色違いのトレーナーなど50種類以上があり、パーカは2700円。デザインしたのは購買部パティネ・スポーツの初代店主、大橋洋子さん(91)です。1970年代半ばに大学から「目玉の商品がほしい」と相談を受けました。「本格的なものを」と自らデザインすることを決め、米国で当時流行していた大学名入りパーカを取り寄せて研究したそうです。

色違いの「2枚目」を探す学生。色のパターンが多く、人気の黄色はすぐに品切れになってしまうという
試行錯誤の末、胸の部分に羽ばたく鷲(わし)のエンブレムを、その上に「上智」の英語名「SOPHIA(ソフィア)」の文字をデザインしました。スクールカラーのえんじ地に紺と黄色のエンブレムを組み合わせたものなど10種類以上をそろえ、約1年後に販売を始めました。大学のロゴ入りグッズを身につける習慣のある留学生の間で人気に火がつき、日本人学生にも広がっていきました。
店には現在、目当ての色や形を求めて学生が次々に訪れます。近年はピンク地を選ぶ男子学生が増えているそうです。人気は学外にも広がり、2025年11月の学祭では約400枚が完売しました。週1度はソジャーで通学している松宮功典さん(3年)は「何を着ようかなと迷った時にちょうどいい」と重宝している様子です。
グッズの種類も増え、パーカ以外にも、Tシャツやトレーナー、ネクタイも並んでいます。ネクタイは、対外的なイベントで学生がそろって着用することもあるそうです。経済学部の留学生、チャールズ・ブレイさんは、「ソジャー以外に、漢字が記されたTシャツも留学生には人気ですよ」と話していました。
ソジャー人気を聞きつけた他大学が「参考にしたい」と視察に来たこともありました。2年前から店を切り盛りする次女の村上美奈子さん(58)は「母が心を込めて作った商品。多くの人に届けたい」と話しています。

Tシャツも人気商品のひとつ。漢字が書かれたデザインは留学生に特に人気だという

ネクタイは、部活に所属している学生が対外的なイベントの際にそろって着用することもあります
【取材を終えて】入学当初から、文房具や大学のグッズを買うため、大学の購買部には良く通っていましたが、普段からよく着ているソジャーにこのような歴史があるとは知りませんでした。大学グッズがそこまで主流ではなかった50年以上も前に、大橋洋子さんが海外大学のグッズを独学で研究しながら作ったことを知り、驚きました。学生のことを考えながら、試行錯誤をしてくれた人がいて、現在の形のソジャーができあがった。私が持っているソジャーへの思い入れも深まったように感じます。
(上智大学1年 米倉聖)
飼っている犬(パピヨン)を溺愛していて、毎朝「かわいいね」と声をかけてから家を出ています。コーヒーは苦くて飲めないので紅茶派です。

※年齢・学年は2026年3月4日時点です