「ぷらそにか」元松美紅さんインタビュー【キャンスコ44号先出し企画】その1

 いよいよキャンパススコープ44号の発行が間近に迫ってきました。メンバー一丸となり、毎日取材を続けています。10月1日の発行が待ちきれない、そんな皆さんのために、44号の記事を「先出し」してお見せしたいと思います。まずは大学生に人気のユニット「ぷらそにか」のインタビューをお届けします。


 

 大学生にとって大切なものの一つに、「音楽」があると思います。コロナ禍の日々で沈みがちな心を勇気づけてくれるような曲が、皆さんにもあるのではないでしょうか。今、ライブなどの活動が制限され、音楽業界も大きなダメージを受けています。そんな中、地道に活動するアーティストたちは何を考えているのか。オンラインで地道に活動を続けている音楽ユニット「ぷらそにか」。メジャーデビューを目指す若いシンガーソングライター達の中でも、大学に通いながら活動しているメンバーたちに、等身大の声を聞きました。

(聞き手=東洋大学・吉田一葵、写真はぷらそにか提供)

 

音楽は個性のぶつかり合い

 

「音楽の形は変わっても、音楽の力に変わりはない」 

 元松美紅さんは2016年に加入した「ぷらそにか」の中でもベテランのメンバー。都内のライブハウスを中心に、ワンマンでのライブも開催する、実力派のシンガーソングライターです。「曲作りの際は、グッとくるポイントを入れる」ことを心がけているといいます。

 「ぷらそにか」の魅力は、それぞれに実力を持つシンガーソングライターが集まることによって生まれる化学反応。「メンバーが増えても、強い個性は大切にする」ことをモットーにしています。ぶつかり合う、というよりも、それぞれの個性を生かした活動を目指しています。結成から4年を経て、連携も強くなってきました。「ライブの準備にかける時間もどんどん短くなってきているのが嬉しい」と言います。

 時代とともに、音楽業界の形も変わってきています。若者の間ではサブスクリプションサービス(サブスク)が普及し、アーティストの収入に直結する「CDを売る」ことは、年々難しくなってきています。新型コロナウイルスの中でも、無観客ライブなどの音楽活動を続ける元松さん。「音楽の形は変わっても、音楽の力に変わりはない」と力を込めます。音楽を聴くのはサブスク、CDは「大事に所有する」もの。「そんな風に思ってもらえる音楽を届けていければ」と話してくれました。

元松 美紅(もとまつ・みく)1998年12月1日生まれ。主な活動場所は東京。ギター/弾き語り/SSW 都内のライブハウスを中心に活動するシンガーソングライター

ぷらそにか

メジャーデビューを目指す若手シンガーソングライターが集まったアコースティック・セッション・ユニット。「+(プラス)、ソニック(音楽)」=参加することが若いメンバーの音楽活動の"プラス"になってほしい――という思いが込められている。東京・名古屋・大阪でそれぞれグループとして活動。主なメンバーはYOASOBIのボーカル幾田りら(ikura)など。YouTubeのチャンネル登録者数13.4万人(2020年6月30日時点)。10代から20代を中心に人気を集めている。

ぷらそにか Official YouTube Channel

twitter

8/24には4周年記念ライブを無観客で開催する予定。>>詳しくはこちら

記者から

意外にも「就活も考えている」という元松さん。「音楽に出会っていなかったら、保育か本に関わる仕事をしていたかも」と話します。大学の勉強も「音楽の深みに必ず繋がっている」多忙な活動の合間を縫って、授業にも手を抜きません。「社会に出るための準備期間」とも言える大学生活。3年生の私自身も、これから就活が本格化するなかで、大学生活をただの「通過点」にしないようにしたいと思っていますが、なかなか難しいのが現実です。メジャーデビューを目指すアーティストの集団である「ぷらそにか」も、いわば一つの「通過点」。二つの通過点を両立させながら、実りあるものにしようと頑張る元松さんの姿に、音楽以上の力をもらった気がします。

※10月1日発行のキャンスコ44号では「ぷらそにか」を特集しています。お楽しみに!

>>その2

(2020年8月22日 09:55)
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