「ぷらそにか」masaさんインタビュー【キャンスコ44号先出し企画】その2

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 大学生にとって大切なものの一つに、「音楽」があると思います。コロナ禍の日々で沈みがちな心を勇気づけてくれるような曲が、皆さんにもあるのではないでしょうか。今、ライブなどの活動が制限され、音楽業界も大きなダメージを受けています。そんな中、地道に活動するアーティストたちは何を考えているのか。オンラインで地道に活動を続けている音楽ユニット「ぷらそにか」。メジャーデビューを目指す若いシンガーソングライター達の中でも、大学に通いながら活動しているメンバーたちに、等身大の声を聞きました。

(聞き手=東洋大学・吉田一葵、写真はぷらそにか提供)

 

Stayhomeで気づいた大切なもの

 

「今になって君を想うの これから先も君をずっと」

 コロナ禍で、アーティストたちは大きな困難に直面しています。今年2月に加入したばかりのmasaさんにとっては4回目となるはずだった5月28日誕生日当日のライブは、無観客ライブになりました。世界で、日本で大きく変わることを余儀なくされた暮らし。作詞の際、自分の気持ちを大切にしているmasaさん。そんな状況にめげることなく、音楽家らしく「使い捨てマスク」という歌を作ってしまいました。「いつになったら この暗闇はあけるのかな」という歌い出しが印象的です。友人やメンバーに会いたくても会えないStayhomeの日々。「本当に必要なものは、何かあった時にわかる」と振り返ります。

 まだ20歳のmasaさんにとっては、「ぷらそにか」の先輩たちの姿は学ぶことばかり。活動では、楽器のセットや準備などの「裏方」の作業も自分たちで行うことも多く、「自然と視野が広がった」といいます。実は高校時代はスポーツ科に通ってソフトテニスに打ち込んでいました。音楽活動を本格的に始めたのは大学入学後。軽音楽のサークルに所属していましたが、「東京で歌いたい」という思いが募り、オーディションを受けたという、「ぷらそにか」の中では異色の経歴の持ち主です。「ぷらそにか」の活動では主にギターとパーカッションを担当していますが、「個人でも、ユニットでも自分の声をたくさんの人に届けたい」というmasaさん。夢は大きく「東京ドームを満員にすること」です。

masa(マサ) ギターとパーカッションなどを担当。ゲストとして参加した2019年9月のライブでは、ナレーション、物販、誘導なども

ぷらそにか

メジャーデビューを目指す若手シンガーソングライターが集まったアコースティック・セッション・ユニット。「+(プラス)、ソニック(音楽)」=参加することが若いメンバーの音楽活動の"プラス"になってほしい――という思いが込められている。東京・名古屋・大阪でそれぞれグループとして活動。主なメンバーはYOASOBIのボーカル幾田りら(ikura)など。YouTubeのチャンネル登録者数13.4万人(2020年6月30日時点)。10代から20代を中心に人気を集めている。

ぷらそにか Official YouTube Channel

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8/24には4周年記念ライブを無観客で開催する予定。>>詳しくはこちら

記者から

「ぷらそにか」の活動からは「ビリビリの刺激」を受けることが多いそうですが、常に前向きなのは、若さのせいばかりではないはずです。商学部に通っているためか、自らを「商品」としてプロデュースすることも強く意識しているというmasaさん。「夢」を実現することも不可能ではない、と思わせるエネルギーを感じました。「使い捨てマスク」でも、「夢を信じて マイクに手をかけた」と力強く歌います。オンライン授業の日々が続き、刺激に乏しいと思いがちな毎日ですが、考え方次第では、私たち大学生の「新しい日常」を、楽しい日々に変えていくことも可能なのでは、と思いました。

※10月1日発行のキャンスコ44号では「ぷらそにか」を特集しています。お楽しみに!

>>その3

(2020年8月23日 10:28)
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