クレジットカード、利用枠アップに挑戦 ~ 大学生活 × クレカ⑫

魅力的なものがいっぱいだったソウルの町並み

 ※この記事は、一般社団法人 日本クレジット協会の協力で作成しています。

 自分の持っているクレジットカードの限度額がいくらか知っていますか?

 限度額とは、クレジットカードの「利用枠」のことで、この額を超えるとカードが使えなくなってしまいます。引き落とし(支払い)があると、リセットされるのですが、海外旅行など短い期間にたくさんカードを使うと想定される時は、どうすればよいのでしょう。(上智大学・永田紗世)

 

手続きは電話でもOK 一時的な「利用枠」増

 学生カードの利用枠は、クレジット会社や条件によって異なるものの、一般には「1か月10万円」が多いそう。普段なら十分な金額です。

 しかし昨夏、友達と韓国旅行を計画していた私に、この「利用枠」問題が立ちはだかりました。なぜなら、旅行の目的の1つが「洋服の爆買い」だったからです。「さすがに10万円は超えないかな。いやでも......」。

 韓国はキャッシュレス決済が主流というし、できればあまり現金は持ち歩きたくありません。いざカードで支払おうとした時に「上限額に達しているので、使えません」となると、困ってしまいます。悩んでいると、「利用枠は一時的な引き上げ(増枠)ができる」と知りました。

 増枠する方法は、カード会社によって異なり、ネットからできるケースもあるようです。今回、私は、カード会社のカスタマーサービスに電話しました。

 

利用明細書の例。この例では、赤枠で囲った部分で「カード利用枠」が分かります。利用可能枠は50万円です。この額を超えてカードを使うことは出来ませんので、把握しておきましょう

 

手続きでは増枠の「目的」を詳しく尋ねられる

 「なぜ増枠を希望するのでしょうか」「旅行はどこへ行くのですか」

 担当者の聞き取りが始まります。最初の方の質問は想定内でした。ところが。

 

 「どの位の期間、旅行するのですか」

 「えっと、9月の半ばに3泊4日で...」

 

 途中からどんどん質問が細かくなり、緊張してきます。

 「9月の半ばって、具体的には何日から何日でしょうか」

 「カードで何を買う予定ですか」――。 なんだか、情報を聞き出されているみたい。そんなふうに感じ「これ、詐欺とかに巻き込まれたりしないよね?」とちょっと不安になりました。

 

 8問ほどの質問に答えて、申し込みが終わりました。増枠ができるかどうか、いくら増枠できるかは、審査の後にメールで知らされるそうです。

 

 待つこと5日。メールが届き、無事、私のカードの利用枠は海外旅行に行く月だけ、20万円になりました。

 何でも即時や翌日に対応してもらえる昨今、数日待つのは、少し長く感じましたが、クレジットとは、先にお金を使い、後から支払う仕組みのため、細かな聞き取りや日数をかけた丁寧な審査があるのだな、と納得しました。

 

「利用枠」増で旅を満喫

 おかげで旅行中は、限度額を気にせず、買い物やグルメを満喫しました。

 ただ、帰国後、最初のカード請求額は、なんと「過去イチ」。引き落とされた金額を見て、楽しい思い出と、かかるお金とは比例するのだな、とひしひしと感じたのでした。

 

左=「爆買い」の戦果の一例。大好きなキティちゃんグッズもたくさん買うことができました/右=ソウルで食べた海鮮鍋「ナッコプセ」。おいしく食べました。いずれも、クレカ払いです

■ワンポイント・アドバイス■

 日本クレジット協会の富田佳奈さんによると、クレジットカードの利用枠を増やすの注意点は、「ちゃんと払えるか」をよく考えること。大学生の場合、アルバイトができる時間が限られ、収入が思ったより少なくなることも考えられるからです。

 自分のカードの利用枠を増やすのではなく、家族と相談し、家族が持つクレジットカードの「家族カード」を発行するのも一案です。支払いは家族にしてもらうことになります。

 また、クレジットカードの審査には、これまでの支払い状況が影響します。過去に、残金不足で引き落とし出来なかったことがあると「増枠に応じられない」という結論が出てしまうこともあります。普段から計画的な利用を心がけましょう。

(2026年3月13日 13:10)
TOP