この夏、天野篤・順天堂大学医学部心臓血管外科教授の医療チームに、医師を志す高校生9人が密着しました。患者と家族の同意をもとに、順天堂医院(東京都文京区)での心臓手術に立ち会い、術後の患者とも面会。医療に携わる心構えを学び、どんな医師になりたいのかを考えました。このプログラムは昨年に続き2回目で、9人は読売新聞教育ネットワーク参加校から選ばれました。
健康を取り戻したいと願う患者さんと、その願いをかなえようと懸命に努力する心臓外科の医師たちを目の当たりにして、高校生たちが学んだものとは――。プログラムの様子を動画にまとめました。
詳細は教育ネットワーク会報でも紹介しています。
早期医療体験とは
天野教授が主導して始めたプログラムは早期医療体験として行われました。通常、大学で行われる早期医療体験は医学部低学年を対象としていますが、順天堂大学のプログラムは医療に携わる覚悟を確認することを目的に、医師を志す高校生が参加しました。生徒たちはそれぞれ3日間、心臓手術に立ち会い、集中治療室などを見学。ふだんは表に出ない医療チームと交流を重ね、命の重みと向き合いました。