【夜間中学で学ぶ】授業でビブリオバトル、外国出身者ら日本語力磨く
夜間中学に通う外国出身者が増え、日本語教育の工夫が求められる中、兵庫県姫路市立あかつき中学校(山下雅道校長)では、書評ゲーム「ビブリオバトル」を授業で実施した。話す、聞く、といった学びを通じ、日本語能力の向上が期待できるとしている。
「好きな本で楽しく学べた」笑顔のネパール出身生徒
「読んでいて驚いたのは、かっぱの子どもが死んじゃったと思ったのに、生きていたところです」。1月28日夜、校内の図書室で行われたビブリオバトルで、ネパール人の生徒が絵本を見せながら力説した。
2023年に開校した同校には、ベトナムやフィリピンなどから来日した生徒が12人いる。全生徒26人のうち、外国出身者は半数近くを占める。
生徒たちはこの日、日本語の絵本を読んだ上で授業に出席。お気に入りの1冊の魅力を、不慣れな日本語で懸命に説明した。ネパール出身で3年のビカ・グリシュマさん(26)は「日本語は難しいけど、好きな本を読むことで、楽しく学ぶことができた。本の良さがみんなに伝わった時はうれしかった」と笑顔で語った。
ビブリオバトルは、効果的な日本語教育を模索する一環として行われた。国語科の藤原裕佳・主幹教諭は「本の魅力を語ることや、他の生徒の発表を聞いて質問することが、日本語能力を高めることにつながると考えた」と話す。山下校長は「『話す力』や『聞く力』を身につけられる取り組みだと感じた」と評価した。
夜間中学は、年齢や国籍を問わずに入学できる教育機関。公立の夜間中学は現在、全国に62校ある。24年5月時点の生徒数は1969人で、このうち6割にあたる1256人が外国籍だった。
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