この記事は、教育ネットワーク参加団体「麗澤大学」からのお知らせです
~大学の「内なる国際化 」が今後必須となる時代へ 今こそ費用を抑えて「留学」に代わる取り組みを ~
麗澤大学では米国提携校(ポートランド州立大学大学院教育学科)とのCOIL(Collaborative Online International Learning)を実施しています。2019年10月に初めて約7週間にわたって実施し、本学からは経済学部1年生(英語科目)12名(男性7名、女性5名)、ポートランド州立大学大学院教育学科から大学院教育学科4名(男性2名、女性2名)が参加しました。
COILとはICT ツールを活用して2か国以上の間で教育学習を実現する教育方法で、ニューヨーク州立大学(SUNY)COILセンターによって2006年に始まりました。海外と国内の大学の科目間で共同シラバスを開発、学生が共通の課題に取り組むためにチームを形成し、プロジェクト型学習を実施するものです。
昨年度のCOILの実施目的はポートランド州立大学大学院教育学科の大学院が、本学の英語科目を受講する学部生の英語のコミュニケーション力の向上を、協働活動を通して支援する事でした。
COILの実施にあたり「双方の学生が興味を持つ工夫」を行い、パートナー校の国を訪れてみたいと思わせる仕組みや「学生の活動状況の見守り」、オンラインツー
ルのZOOMやSLACKなどを活用した教員の各グループへの介入の必要性などに留意しました。
COILを通して学生は留学前の異文化体験が可能となり、費用を掛けずに、国を越えて(国内間でも)学生間の学び合いが可能となります。これは教員にとっても共同研究の可能性が高まるというメリットもあり、大学の「内なる国際化」と地域社会の国際化につながることを期待しています。
COILを担当する山下美樹教授(国際学部)は、「学生が主体となって運営する、国を越えたソーシャルサポートのコミュニティーづくりにもつなげていきたいと考えています」とコメントしています。