「読解力向上フォーラム+」今井むつみさん講演【動画】

 「学力喪失」などの著書で知られる慶応大名誉教授の今井むつみさんを講師に招いた「読解力向上フォーラム+(プラス)」が2月14日、東京・大手町の読売新聞東京本社で開かれました。今井さんは講演で、子供たちにまず基礎的な読解力を確立させる重要性を指摘しました。トークセッションでは新聞記事を活用する際の工夫について意見を述べました。

 

講演

■「何回読んでも分からない」はなぜ起こるのか?

今井むつみ・慶応大名誉教授

いまい・むつみ 認知心理学者、慶応大名誉教授。同大大学院や米ノースウェスタン大大学院などで心理学を研究。1993年から慶応大環境情報学部で教鞭を執り、2006年から教授。25年3月に定年退職した。同4月に「今井むつみ教育研究所」を開設し、活動の幅を広げている。著書に「言語の本質」(共著)など。

 読解とは何か。認知科学の観点から言うと、文章には直接書かれていないことも自分の知識の枠組みを使って補足しながら、何を言おうとしているのか推論していくこと。推論は、文脈によって変わる言葉の意味を考える場合などにも必要だ。良い推論ができることが、良い読解につながる。

 流暢な読解には、豊かな語彙も欠かせない。だが、日常生活で得られる語彙は限られている。

 読書の役割は大きいと言える。新たな語彙を獲得できるだけでなく、推論の訓練もできる。「これくらい読めるはずだ」と、大人が読んでほしい本を読ませるのではなく、本人が読みたい本を与えることで、毎日の楽しみのために読む習慣が付く。それが、読みの達人を作る大事な第一歩になる。

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トークセッション

■「読解力を高めるために新聞ができること」

 新聞記事を使って読解力を伸ばすには、子供がいかに楽しく取り組めるかがポイント。ゲームの要素を入れるのはどうか。流暢に読めるようになるまでは、子供が興味を持った記事を、一緒に文字を目で追いながら声に出して読んであげることを勧めたい。(聞き手:田中孝宏・読売新聞教育ネットワークアドバイザー)

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■過去のフォーラム、動画など

>>第5回「読解力向上フォーラム」(2024/8/9)

>>第4回「読解力向上フォーラム」(2023/8/18)

>>第3回「読解力向上フォーラム」(2023/2/11)

>>第2回「読解力向上フォーラム」(2022/8/18)

>>第1回「読解力向上フォーラム」(2022/2/26)

 

(2026年4月 3日 17:59)
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