アスリートが部活動を本格指導 麗澤中・高

 アスリートたちが学校を訪問して、中高生の部活動を指導する「大塚製薬 ポカリスエット ブカツ応援キャラバン2015」のキックオフイベントが3月16日、千葉県柏市の麗澤中学・高校で行われ、中1~高2の生徒約180人が汗を流した。


 キャラバンは2020年の東京五輪を見据え、中高生の部活動を支援するのが狙いで、10月までに全国400校で展開する予定。バレーボール、サッカー、陸上、バドミントンなど、7競技17人のアスリートが"レジェンド"として講師を務める。この日はサッカーの三浦淳寛さん、バレーボールの大山加奈さん、山本隆弘さん、バスケットボールの渡辺拓馬さん、原田裕花さん、テニスの小畑沙織さんが参加した。各部の指導内容は事前に顧問教諭が要望した。


「本気に見えないぞ!」サッカー・三浦さん 

 「本気に見えないぞ。試合と同じように!声出して!」。サッカー部では三浦さんが時に厳しい口調で熱血指導。やや緩慢にも見えた生徒の動きが、三浦さんの言葉に反応して次第に機敏な動きに変化していくと、「ディフェンス、良くなってるぞー!」など、うれしい声をかける場面も見られた。

 高校サッカー部副キャプテンの内田涼貴さん(17)は「普段何気なくやっている練習が、意識を変えるだけで効果的になることがわかった。先生やコーチがいないときもしっかり取り組めるようにしたい」と、気を引き締めていた。同部顧問の古川圭介教諭(44)は「元日本代表の三浦さんのお話は言葉の重みが違う。ひと声ひと声でチームの雰囲気が変わった」と驚いた様子だった。「私たちも同じような指導をしているんですけどねぇ」と顧問ならではのつぶやきも。


「きれいなフォームがケガ防止につながる」バレー・大山さん

女子バレー部では、山本さんが高校生を、大山さんが中学生を担当。サーブレシーブの指導の際、山本さんは「ボールを返す人に上半身を向けることを意識して」と、またスパイクを打つ際のフォームの練習方法を教えていた大山さんは「きれいなフォームで打てるようになるとケガが減る」とそれぞれアドバイスしていた。

 中学女子バレー部の稲垣はなさん(14)は「自分たちでは思いつかない練習法だった。全日本の元選手と聞いて、厳しい方かと思ったけれど、優しく教えていただいて面白かった」と笑顔で話した。高校女子バレー部副キャプテンの大原澪奈さん(17)は「基礎的な練習を完璧にやることが難しかった。貴重な機会を与えてもらったので目標の大会に向けてがんばりたい」と感激した様子だった。


部活応援サイト「ブカツのミカタ」でも紹介

 キャラバンでの指導の様子は、中高生の部活動を応援するサイト「ブカツのミカタ」で紹介される。サイトでは、身体作りに役立つ食生活や水分補給についても学べるほか、キャラバンの参加希望も受け付ける。

(2015年3月19日 09:30)
TOP