第15回全国高校英語スピーチコンテスト(全国英語教育研究団体連合会主催、読売新聞社など後援)が2月、オンライン会議システムを使って行われました。
全国9ブロックの地区予選などを勝ち抜いた18人が出場。英語圏に通算1年以上住んだ経験がないなどの条件を満たした第1部は、1位の文部科学大臣賞に平山陽輝さん(北海道・市立札幌旭丘高2年)が選ばれました。第1部のような条件のない2部は第2部は、1位の外務大臣賞に望月彩萌さん(ぐんま国際アカデミー高等部 2年)が輝きました。
平山さんは、地域ごとに異なるじゃんけんの掛け声をきっかけに、文化やアイデンティティを表す方言の大切さに気付き、「日常生活の中で方言を使いましょう」と訴えました。高校進学を機に単身で、北海道・中標津町から札幌市に引っ越しました。高校生活の中で、じゃんけんでチーム分けする際、ほかの生徒と言い方が異なり、衝撃を受けた体験が今回のスピーチにつながりました。平山さんは「緊張もあり、早口になったけれども、言いたいことを100%表現できた。優勝できてうれしい」と喜んでいました。
望月さんは、授業によって自身のモチベーションが異なることに気づいたことをきっかけに教育課題に関心を抱きました。教育を良くするために、 「教員、両親、地域社会の全員が教育に貢献すること」が大切だとスピーチしました。望月さんは日本生まれ、日本育ち。小学校からぐんま国際アカデミーに通い、英語で授業を受けてきました。小学3年で英検準一級、小学5年で-級に合格しました。今回は、昨夏からスピーチの練習を重ねてきました。望月さんは「努力が報われ、達成感とほっとした気持ち」を感じていると話していました。
■受賞者一覧(敬称略)
第1部
1位 | 文部科学大臣賞・文部科学大臣杯 |
「Guchi Guchi, Gu-Chi-Chi?」 平山 陽輝(北海道・市立札幌旭丘高校2 年 ) |
2位 | 読売新聞社賞 |
「The Possibility of Being Fashionable」 清水 響(神奈川県立横浜国際高校3 年) |
3位 | 全英連会長賞 |
「Different by Design」 中矢 泉(田園調布雙葉高校2年) |
4位 | 全英連会長賞 |
「Act for Everyone. Speak for Everyone」 加藤 弘絵(山形県立酒田東高校2年) |
第2部
1位 | 外務大臣賞・外務大臣杯 |
「In and Out of the Classroom」 望月 彩萌(ぐんま国際アカデミー高等部2年) |
2位 | 読売新聞社賞 |
「Words Are Powerful」 フォヌア ジュリエット(大分県立別府翔青高校2年) |