「吐き気を催すほどの痛烈さ」兎沢友紀さんがV、全国大学ビブリオバトルinながさきピース文化祭2025
長崎県佐世保市で11月23日に開かれた書評合戦「全国大学ビブリオバトルinながさきピース文化祭2025」(文化庁、長崎県、活字文化推進会議など主催、読売新聞社主管)で、最高賞のグランドチャンプ本に輝いた立正大1年兎沢友紀さん(クラーク記念国際高校さいたまキャンパス卒)は、中学で不登校になり、通信制高校で先生に誘われてビブリオバトルに出会った。
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村田沙耶香著「地球星人」のラストに受けた衝撃語る
取り上げた小説「地球星人」(村田沙耶香著、新潮社)は、中学のときに読み、1、2割はその影響で不登校になったと紹介。粗筋に加え、ラストも衝撃的だとし、「地球星人をやめた主人公が問いかける。『地球星人であることって苦しくないですか』。吐き気を催すほどの痛烈さで、ページをめくる手がとまらない。まさに村田マジック」と締めくくり、聴衆から最多の票を獲得した。
ゲストの歌人俵万智さん、脚本家金沢知樹さんから祝福され、表彰式では「今、ここに立っているのは、高校の先生方のお陰。感謝しかない」と喜びをかみしめていた。
(2025年12月 1日 11:00)



