山本瑠香さん、戸沢葉月さんが入賞...全国大学ビブリオバトルinながさきピース文化祭2025

入賞した松山さん(左)と戸沢さん

 長崎県佐世保市で11月23日に開かれた「全国大学ビブリオバトルinながさきピース文化祭2025」(文化庁、長崎県、活字文化推進会議など主催、読売新聞社主管)で、松山大学4年の山本瑠香さん(22)と福岡女子短大2年の戸沢葉月さん(20)が決勝に進出し、入賞を果たした。

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 大会には、全国の地方大会を勝ち抜いた大学生ら30人が出場。山本さんはミステリー「全員犯人、だけど被害者、しかも探偵」(下村敦史著、幻冬舎)、戸沢さんは小説「二木先生」(夏木志朋著、ポプラ社)を取り上げた。2人はそれぞれ準決勝を突破し、6人による決勝に進出した。

 

 山本さんは決勝で「タイトルが魅力で、なぞ」と、社長殺害が疑われる7人が1か所に集められ、犯人だけが生き残れるという本の内容を紹介。「自分が犯人だという究極の自白合戦」「私と同じように、まんまとだまされてほしい」と訴え、聴衆の関心を集めた。大会後は「大学最後の年に決勝まで出られて良かった」と語った。

 

 多様性をテーマとする作品を扱った戸沢さん。決勝では、孤立している男子高校生が担任の先生の秘密を探るためにとった行動を例に「多数派と少数派、どこまで受け入れ、どこで線を引くのか」と聴衆に問いかけた。来春、国語の教員になる。「学生最後の年に悔いのないビブリオバトルができた」と笑顔を見せた。

(2025年12月 1日 10:50)
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