「自分の人生を考えさせられた」浜本菜美さんが準V、全国大学ビブリオバトルinながさきピース文化祭2025

俵さん(左)や脚本家の金沢知樹さん(右)から祝福を受ける浜本さん

 長崎県佐世保市で11月23日に行われた大学生の書評合戦「全国大学ビブリオバトルinながさきピース文化祭2025」(文化庁、長崎県、活字文化推進会議など主催、読売新聞社主管)で、広島県立広島大地域創生学部4年の浜本菜美さん(22)が紹介した「異常 アノマリー」(エルヴェ・ル・テリエ著、加藤かおり訳、早川書房)が準グランドチャンプ本に選ばれた。動画はこちら

 

エルヴェ・ル・テリエ著「異常 アノマリー」を紹介、好奇心そそる

 フランスからアメリカへ向かう旅客機に乗り合わせた弁護士や殺し屋、歌手ら様々な職業や年齢の乗客たちが、異常な出来事を経験していく。家族旅行中に新大阪駅構内の書店に立ち寄った際、真っ赤な表紙と切れ味のいいタイトルにひかれて、思わず手に取ったという。「読み終わったとき、自分の人生について考えさせられました」と発表を締めくくり、聴衆の好奇心をそそった。

 

 閉会式で、ゲストの歌人俵万智さんから、トロフィーと副賞として長崎和牛の目録などを贈られた。浜本さんは「自分が伝えたかった作品の魅力を出し切ることができました」と、さわやかな笑顔を見せた。

(2025年11月27日 15:45)
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