本の楽しみ広げた大学ビブリオバトル

第13回全国大学ビブリオバトルで優勝した広部太一さん。「ボトルネック」(米澤穂信)の魅力を語り尽くした

 「第13回全国大学ビブリオバトル~ファイナルステージ」が12月25日、千葉県浦安市の明海大学で行われました。全国各地から代表の大学生25人がお気に入りの一冊を持ち寄って集まり、会場の観客約300人に本の魅力を紹介しました。質疑応答も活発で本を通して交流を深め、今後の読書の楽しみ方を広げるきっかけづくりになりました。

 グランドチャンプ本は國學院大学2年の広部太一さんが紹介した「ボトルネック」(米澤穂信著、新潮社)、準グランドチャンプ本は金沢大学の野形啓さんが紹介した「マネーボール」(マイケル・ルイス著)、ゲスト特別賞は松山大学の森實陸さんの紹介した「失われたドーナツの穴を求めて」(芝垣亮介、奥田太郎編、さいはて社)が選ばれました。直木賞作家で活字文化推進会議委員長の浅田次郎さん、同じく直木賞作家の今村翔吾さんのトークショーは、「小説の題材はどんな時に思いつくのか」「執筆が行き詰ったときの打開策」などの質問に答える形で進みました。

 新型コロナウイルス感染症のため、大学ビブリオは昨年、一昨年、代替イベントがオンラインで行われました。今回は3年ぶりのリアル開催でした。

全国大学ビブリオバトルのトークショーでは直木賞作家が語り合った。右は今村翔吾さん、左は浅田次郎さん

(2022年12月26日 10:28)
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