千葉代表は長生の武藤さん、紹介本は「N エヌ」
高校生がお薦めの本の魅力を語り、どれだけ聴衆が読みたくなるような紹介ができるかを競う「全国高等学校ビブリオバトル2022」の千葉県大会(県教育委員会など主催、活字文化推進会議、読売新聞社後援)が10月22日、千葉市美浜区の県総合教育センターで開かれた。「N エヌ」(道尾秀介 集英社)を取り上げた長生高3年、武藤聖亜さん(18)=写真=が優勝し、来年1月に大阪府茨木市で開かれる全国大会へ出場する。
1人5分間で本を発表した後、ディスカッションし、投票で「どの本が一番読みたくなったか」を決める。県大会には聴覚特別支援学校に通う生徒を含む16人が参加。3グループに分かれてそれぞれの優秀者を決め、できばえを競った。
「N エヌ」はどの章から読むかなど、読み手によってストーリー展開が変わる特殊な構成。武藤さんは電子書籍などデジタルでの読書体験が増えている中で「紙媒体だからこその魅力がある本」と訴え、「最大720通りの読み方ができる。色々な人と感想を言い合ってみて」と呼びかけた。
(2022年11月14日 09:52)