全国高校ビブリオバトル地方大会スタート、神奈川で第1号の代表決定
優勝した田中さん(27日、横浜市中区で)
田中碧衣さん、歴史小説「花散るまえに」を語る
高校生がお薦めの一冊を持ち寄って書評を競う「全国高等学校ビブリオバトル」の2024年度の地方大会が始まった。27日は、神奈川県予選(県高等学校文化連盟主催、読売新聞社後援)が横浜市中区の神奈川近代文学館で開かれ、鎌倉女学院高2年の田中碧衣さん(16)が優勝した。来年開かれる決勝大会に県代表として出場する。
県内8校から15人が参加し、本の魅力を5分間の持ち時間でスピーチ。田中さんは、動乱の戦国時代に翻弄(ほんろう)される細川忠興とガラシャの純愛を描いた歴史小説「花散るまえに」(佐藤雫著、集英社)を紹介した。愛する人に自分だけを見てほしいと願う忠興と、キリスト教信仰に魅了されていくガラシャのゆがんだ愛の模様を身ぶり手ぶりを交えて熱く語り、来場者の票を集めた。
日本史の先生の影響で中学2年から歴史好きという田中さんは「歴史の魅力は一問一答の暗記では伝わらない。全国で歴史好きを増やせるように頑張る」と意気込んだ。
(2024年7月31日 13:16)