全国高校ビブリオバトル代表、鹿児島で決定

聴衆にうったえかける宇都さん

 高校生がお薦めの本の書評を競い合う「鹿児島県高校生ビブリオバトル大会」(県教育委員会主催、活字文化推進会議など後援)が18日、鹿児島市のカクイックス交流センターで開かれた。れいめい高1年、宇都心晴(こはる)さん(15)が優勝し、全国大会に県代表として出場する。

 

宇都心晴さん、ミステリー「世界でいちばん透きとおった物語」を紹介

 大会には29人が出場し、予選会を突破した5人が決勝に進んだ。発表者は5分の制限時間で本を紹介。聴衆が一番読みたいと思った本に投票した。

 

 宇都さんは、主人公が父の遺稿を探すミステリー小説「世界でいちばん透きとおった物語」(杉井光著、新潮社)を紹介。冒頭で「この本には紙の本でしか体験できない感動がある」と聴衆を引きつけた。「ラストが衝撃的で予測不可能。まだ読んだことがない人がうらやましいほど、二度と味わえない読書体験ができる」と締めくくった。

 

 全国大会に向け、宇都さんは「全国の舞台でも多くの人に本の魅力を届けられるよう頑張りたい」と意気込んだ。

(2024年8月22日 11:15)
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